阪神に大砲候補出現!岡田監督も「惚れた」育成出身野手の来季に期待
38年ぶりの日本一を達成した阪神に、新たな大砲候補が誕生した。2022年育成ドラフト1位の野口 恭佑外野手だ。創成館(長崎)から九州産業大を経て、阪神に入団した右打ちの外野手。ルーキーイヤーだった今シーズンは、ウエスタン・リーグで打率.303、6本塁打、18打点の好成績を残し存在感を示した。 【一覧】22年以前の育成ドラフト出身野手 秋季キャンプでは、岡田彰布監督の目にもとまり、支配下登録を勝ち取っている。秋季キャンプを打ち上げた後に岡田監督は、キャンプMVPに野口を挙げた上で来春の1軍キャンプ入りを明言したほど。 野口は球団から派遣される予定となっているアジアウインターベースボールリーグ(台湾)でさらなる飛躍を遂げ、来年は春季キャンプに臨みたいところだろう。そこから開幕1軍を目指すことが第1目標となる。 阪神の育成ドラフト指名選手を振り返ってみると、野手では野口が11人目となる。過去の10人を見ると、2019年育成1位・小野寺 暖外野手(京都翔英出身)が1軍で実績を残しつつある。 小野寺は、2年目となる2021年4月に支配下登録を勝ち取ると、34試合に出場。打率.179と苦しみながらもプロ初本塁打を記録した。2022年は、32試合の出場で打率.136、1本塁打と伸び悩む。しかし、今シーズンはキャリアハイとなる43試合に出場。本塁打こそ記録できなかったものの、打率.347(75打数26安打)と打撃面で開花した。 しかし、小野寺以外は軒並み苦しんでおり、1軍で確固たる成績を残した選手はひとりもいない。 スラッガー候補として期待のかかる野口には、阪神の育成ドラフト出身者として初のシーズン2ケタ本塁打の期待もかかってくる。まずは同じ育成ドラフト出身の小野寺に追いつき、そして追い越し本塁打を量産することを目指してほしい。