返礼品に1200万円のドームテント、高額所得者にPR 加東市ふるさと納税 山国地区産山田錦の日本酒も
兵庫県加東市は本年度、ふるさと納税返礼品を新たに271点登録し、計582点(いずれも19日時点)になった。全返礼品で最高寄付金額となったのは1246万7千円のドームテント。これまでの最高金額の返礼品は50万円で約25倍に跳ね上がった。市は「高額所得者を対象にした返礼品としてPRしたい」とする。 【写真】森に包まれた神社でコスプレを ロケ地はまるで異世界 丹波篠山 ドームテントは11月28日、返礼品に登録した。直径6~7メートル、高さ3・5メートルのオーダーメード。同市西垂水の専門工房「ラフワークミシン」の商品で、製品完成後、運搬・設営までする(設営費は別途必要)。 市によると、テントは個人でも使用できるが、イベントでのレンタル使用なども想定し、テント内で出店ができる。庭への設置も可能という。市の担当者は「返礼品登録によって、加東市の事業者を広く知ってもらうのが目的。目玉の一つと考えている」と説明する。 このほか、同市山国地区産山田錦100%の純米吟醸「真澄(ますみ)」も同日登録した。長野県諏訪市の宮坂醸造の商品。山国地区は宮坂醸造に酒米を販売する村米契約を20年以上結んでいる。 日本酒「獺祭(だっさい)」で有名な旭酒造(山口県)が加東市藤田地区の山田錦で造る純米大吟醸の限定酒「獺祭ふじた」や藤田地区を含む同市特A地区産山田錦を使った「獺祭加東」も返礼品に登場。真澄、獺祭ふじた、獺祭加東の飲み比べセットも用意する。 また、ゴルフ場来場者がスマホで寄付し、当日利用できる電子クーポン型のふるさと納税も始め、市内7カ所で利用できるという。(金井恒幸)