「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産へ 評価機関が「登録」勧告
文化庁は5日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に提案している「伝統的酒造り」について、事前審査をしていた評価機関が「登録」を勧告したと発表した。同庁によると、日本の提案について登録勧告が覆った例はないといい、12月上旬にパラグアイで開かれる政府間委員会で正式に決まる見通し。 【写真】日本酒醸造元「鍋店(なべだな)」の酒蔵。こうじ米に水や蒸した米などを混ぜて酒母が作られる=2024年11月1日、千葉県神崎町、友永翔大撮影 無形文化遺産は、芸能や祭り、社会的慣習、伝統工芸技術などが対象。遺跡や自然が対象の「世界遺産」、文書や絵画などが対象の「世界の記憶」とともにユネスコの代表的な遺産事業とされる。無形文化遺産は現在世界で611件あり、日本からは歌舞伎や和食、和紙など22件が登録されている。
朝日新聞社