40代おひとりさま、「貯金ゼロ」ですが老後資金は今から貯めても大丈夫ですか? 月いくら貯めれば良いでしょうか…?
厚生労働省の「令和5年版 厚生労働白書」によると、2020年の単身世帯の割合は38%となっており、1990年と比べて約15%も増加しています。また、女性の単身世帯数は高齢になると大幅に増えるようです。 それでは老後を迎える場合に、いくら老後資金が必要になるのでしょうか? 40代の単身世帯が貯蓄なしからどのように老後資金を貯めていけばよいのかも気になるところです。 そこで本記事では、単身世帯の老後資金がいくら必要なのかについて解説していきます。またどのように貯蓄をしていけばいいのかについても紹介するので参考にしてください。
単身世帯で必要な老後資金
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要」によると、65歳以上の年金生活者を想定した「高齢単身無職世帯」の消費支出は月14万3139円、非消費支出が1万2356円、合わせて月15万5495円です。年間の支出は186万5940円になります。 原則65歳からは年金を受け取れるため、全額を用意する必要はないかもしれません。しかし、仮に65歳から85歳までの20年間、年186万5940円を支出することを考えると、累計額は3731万8800円です。約3700万円が生活に必要な金額だとわかります。 なお、同調査では高齢単身無職世帯の住居費が1万2746円となっているため、調査対象者の多くが持ち家であることが予想されます。そのため、持ち家でなく賃貸の場合は住居費がさらにかかることに注意してください。 老後の収入源としては年金があるため、約3700万円の老後資金をすべて貯蓄しなければいけないわけではありません。しかし、老後には医療費や介護費、家電の買い替えなどの費用もかかるので年間の支出の累計では足りないことも考えられます。そこで、3700万円を必要な老後資金として考え、毎月いくら貯金していけばよいのかを計算していきます。
40歳から貯金をしていく場合は月に約12万円が必要
40歳から貯金をしていく場合は、65歳までの25年間で3700万円を貯める必要があります。3700万円を25年で割ると148万円です。年間で148万円なので月に換算すると12万3333円になります。 毎月約12万円の貯金は難しいかもしれませんが、現状で貯金がない場合は毎月これだけの金額を貯めていかなければいけません。まずはできる範囲で貯金や投資信託をはじめ、老後に必要な資金を準備しましょう。