和歌山での火力発電所計画を中止 関電、採算見込めず
関西電力は19日、和歌山市で計画していた火力発電所の建設を中止すると発表した。液化天然ガス(LNG)を燃料とする総出力370万キロワットの想定で、2000年に準備工事を始めたが、巨額投資に対する採算が見込めないとして04年から工事を中断していた。世界的な脱炭素化に加え、原発の再稼働が進んで電力の安定供給を確保できていることも背景にある。 関電は和歌山市沿岸部の埋め立て地を住友金属工業(現日本製鉄)から購入し建設を模索してきたが、電力需要が頭打ちとなる中、本格的な建設には着手しなかった。