「いい守備からいい攻撃」J1アビスパ福岡、同じコンセプトの柏とルヴァン杯3回戦で激突 C大阪戦の黒星「無駄にしない」
YBCルヴァン・カップは22日、各地で3回戦が行われ、前回覇者のJ1アビスパ福岡は柏レイソルと敵地で戦う。福岡の長谷部茂利監督は「井原さん(井原正巳監督)がいい守備からいい攻撃という、言葉通りのチームづくりを確立している」と、前節までのリーグ戦2試合連続で後半アディショナルタイムに決勝点を挙げて勢いに乗る柏対策に頭を巡らせた。 ■神助っ人が呆然…まさかのレッドカード【動画】 「いい守備からいい攻撃」という同じコンセプトを持つ両チーム。福岡は前節のリーグ戦から中3日、柏は中2日、さらに対戦後はともに中2日でリーグ戦が待つ過密日程。それでも長谷部監督は「(柏の)メンバーがどうなるかというのは分かりませんけど、同じように選手たちが、いい守備とそこからいい攻撃っていうのを心がけている」と、井原監督の考えが全選手に浸透しているとみる。 福岡も同じように、どの選手が出ても同じ戦い方ができる。連覇を目指す負けられないトーナメント。1週間に2試合の過密日程が続いた中でのメンバー選考に注目が集まる。 「体を酷使している人間がいたり、出たくて出たくて、やっとチャンスが来たっていう思いでいる選手もいたりといろいろ」。こう話した長谷部監督は「中3日(での試合)は、まあまあコンディションは回復するんですけど(過密日程で)疲れが少しずつ残ってきている。精神的にも、というのもあるかもしれない。そういうものも含めて、やれる選手でベストメンバーを組んでいきたい」と頭を悩ませた。 前節のリーグ戦はC大阪に0―3で敗れた。福岡側に6枚のイエローカードが出るなど「痛手が多いゲーム」と長谷部監督は試合直後に振り返っていた。「力負けかな。ゲーム中の駆け引きや経験値、選手のいろいろな目線が違う。試合中にもずっと感じてました」。そう改めて話した上で「自分たちがどうプレーするかが大事。これを無駄な経験にしないように」と誓った。 (向吉三郎)
西日本新聞社