データが示した「本当に注目を集めた春ドラマ」ランキング、2位は『アンチヒーロー』。最下位は?
『Destiny』『アンチヒーロー』…考察要素のある作品がTVerで強い?
春ドラマでお気に入り登録者数がもっとも伸びたのは、石原さとみ主演の『Destiny』(テレビ朝日系)。春ドラマでは唯一100万の大台を超え、最終回放送前の6月1日の時点で121.2万人に到達した。放送開始前の4月3日時点でも22.8万人とゴールデン・プライム帯ドラマでは最多となっていたが、そこから+98.4万と増加数も1位に。韓国ドラマテイストだった『Destiny』は、真樹(亀梨和也)とカオリ(田中みな実)の間に何があったのか、奏(石原さとみ)の父親はなぜ死ななければならなかったのか、といったミステリー要素で視聴者を引き付けるのに成功したのだろう。
増加数2位は、長谷川博己主演のTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』(+81.3万)で、『Destiny』と併せて考えると、考察要素の多い作品がTVer受けしやすいとも言える。4位の木村拓哉主演・テレビ朝日系木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』(+77.4万)もそのひとつだろうし、3位の川口春奈主演・TBS系金曜ドラマ『9ボーダー』(+79.6万)は“ヒューマンラブストーリー”ではあったものの、コウタロウ( 松下洸平)の記憶喪失の謎がどう解き明かされるのかヤキモキしていた視聴者も多かったはずだ。
途中からお気に入り登録者数が減少した作品も…。減少幅が大きかったのは
ドラマのお気に入り登録者数は、多くが最終回まで伸び続けるが、中には途中から減少に転じる作品もある。
春のゴールデン・プライム帯ドラマでいえば、『9ボーダー』、山下智久主演の『ブルーモーメント』(フジテレビ系)、赤楚衛二主演の『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)、篠原涼子とバカリズム主演の『イップス』(フジテレビ系)、森本慎太郎主演の『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系)、間宮祥太朗主演の『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)の6作がそれにあたる。 中でも減少幅が大きかったのが『ブルーモーメント』で、第7話放送後の6月8日には98万人まで伸びたお気に入り登録者数が、そこから減少の一途をたどり、最終回放送直前の26日には95.6万人まで下がった。とはいえ、増加数自体は春ドラマ6位と悪くない結果だ。