桜井良太、ニック・ファジーカスが『功労賞』を受賞…盟友に見守られながら感謝の想いを表す
5月31日、Bリーグの年間表彰式「B.LEAGUE AWARD SHOW 2023-24」が開催。2023-24シーズン限りでの引退となった桜井良太(レバンガ北海道)、ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)が、リーグの発展に寄与した者を表彰する『功労賞』を受賞した。 【動画】Bリーグアワードを功労賞からもう一度! 三重県出身で現在41歳の桜井は、194センチ89キロのシューティングガード兼スモールフォワード。愛知学泉大学を経て2005年にトヨタ自動車アルバルク(現:アルバルク東京)へ入団すると、その2シーズン後にレバンガの前身であるレラカムイ北海道へ移籍。以降は北海道一筋でキャリアを過ごし、2006年の「FIBAバスケットボール世界選手権」など数々の世界大会にも出場した。 また、アメリカ出身で現在38歳のファジーカスは207センチ114キロのセンター。ネバダ大学から2007年にダラス・マーベリックスへ加入し、その後はベルギーやフランスでもプレーを続け、2012年に東芝ブレイブサンダース(現:川崎)へ加入する。Bリーグ創設後は得点王やMVPも獲得し、日本代表の一員としても国内バスケットボール界の発展に貢献してきた。 式典では、桜井にとって旧知の間柄である五十嵐圭、そしてファジーカスと長年共闘した辻直人(ともに群馬クレインサンダーズ)も登壇。功労賞の2人は盟友から花束とトロフィーを受け取り、前人未到の636試合連続出場を達成した“鉄人”の桜井は「このような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます」と口を開いた。 「丈夫に産んでくれた両親、バスケットボールに集中できる環境を作ってくれた家族、そしていつも支えてくれたブースターやスポンサーの方に感謝をしたいなと思います」(桜井) 「もっと早く引退するべきだった」とも語った桜井だったが、「長く続けてきたことが報われました」と、今回の受賞に言及。ファジーカスをはじめとした会場のベテラン選手にも声をかけつつ、「長い間、応援ありがとうございました。本当に幸せなバスケ人生でした」とスピーチを締めくくった。 続いてマイクの前に立ったファジーカスは「みなさん、こんばんは」と日本語で挨拶。冒頭では、川崎をともに支えた辻に「彼とは日本バスケを変えてきたと思いますし、相棒のように思っています。彼がいなくては今の自分もいないと思うので、2人で築けたものは本当に特別です」と感謝の言葉を伝えた。 「日本バスケの歴史の一部になれたこと、大変光栄に思います。僕自身だけじゃなく支えてくださった皆さんのおかげで、ここで12年間を過ごすことができ、最後は功労賞を頂けました。全員に祝福される形で引退できることをありがたく思っています。ここ12年間は特別なもので、それは皆さんのおかげです。本当にありがとうございました」(ファジーカス) Bリーグの創設前から日本のバスケットボールをけん引し、日の丸も背負った2人のレジェンド。彼らが成し遂げた数々のレコードは、これからもBリーグの歴史において語り継がれていくことだろう。
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