JR函館線脱線事故うけ、全国鉄道事業者にレール点検を指示 国土交通省
JR函館線で貨物列車が脱線した事故をうけ、国土交通省は全国の鉄道事業者に対し、レールの点検を指示したことを明らかにしました。 この事故は今月16日、北海道のJR函館線、森駅と石谷信号場間でJR貨物の貨車5両が脱線したもので、函館線は18日にかけて一部区間で不通となりました。 19日午前の閣議後の会見で中野国土交通相は、「鉄道輸送の安全確保はもっとも重要な使命で、事故によって旅客や貨物の輸送に影響が生じたことを重く受け止めている」と述べました。 現在、国の運輸安全委員会が事故原因の調査をおこなっていますが、国交省はJR北海道とJR貨物の2社に対し、原因の究明と再発防止を検討するように指示しました。 今回、脱線事故がおきた踏切付近ではレールが腐食していたことが分かっていますが、中野国交相は全国の鉄道事業者に対しても、レールの腐食が進んでいる可能性が高い踏切についてレールの点検をおこない、来月20日までに結果を報告するよう指示したということです。