台湾に100機近い気球を飛ばしてくる中国が意味不明
■民間でできる規模ではない
台湾政府は依然として、気球は気象観測用であると見ている。また、気球の出現には中国政府が関わっているとしているものの、その政治的な目的については、台湾政府は公式にはいっさい推測を避けている。 これまでのところ、中国政府が気球を公式に認めた唯一の発言は、1月下旬に中国国務院台湾事務弁公室から出たものだ。台湾事務弁公室の陳斌華報道官は気球について、民間企業が気象観測のために打ち上げたものであり、「なんら目新しいものではない」と述べた。 台湾の行政院に属し、対中政策を担当する大陸委員会の詹志宏報道官は2月、気球の数や飛行頻度、飛行経路を考えれば、陳の説明は「信じがたい」と話した。民間組織には、そうした活動を維持するだけの資金確保手段がないだろう、と詹は述べている。 (翻訳:ガリレオ)
ジョン・フェン(本紙記者)