過去最高に暑かった2024年の沖縄、平均気温は? 海水温も歴代1位に
沖縄気象台は6日、2024年の沖縄地方の平均気温が速報値で平年(1991~2020年の平均)より1・0度上昇し、統計を開始した1946年以降、過去最高を更新したと発表した。沖縄周辺の海面水温も歴代最高となり、異例の暑さだった。 【一覧表】2024年の県内7カ所の平均気温 平均気温は離島を含む県内7地点の観測を基に算出。沖縄地方の平均気温の更新は、平年より0・9度高かった1998年以来26年ぶり。那覇で平年より1・1度高い24・4度、石垣島でプラス1・0度の25・5度を記録するなど、県内25観測地点のうち20地点でこれまでの最高平均気温を上回った。 月別でみると4、7、9月に過去最高の平均気温を更新。8、10月には歴代2位を記録し、気象庁が「夏」と定める6~8月以外でも過去最高に迫る暑さが続いた。 沖縄周辺の海面水温も上昇した。東シナ海南部の平均海面水温は24・80度、先島諸島周辺は27・23度となり、統計が始まった1901年からの123年間で最も高くなった。沖縄の東の海域も平年より1・17度高い25・60度で、歴代1位だった。 気象台によると、昨年の記録的な暑さには、南米ペルー沖の海面水温が上がり、世界的な気温上昇につながることが多い「エルニーニョ現象」などが影響した。沖縄は海に囲まれているため、海面水温が高いことも異例の暑さにつながった。(社会部・末吉未空)