ソフトバンク山川穂高がまな弟子へ〝愛のムチ〟 リチャードに課している「常人では超えられない練習」 自身も負けじと「年越し素振り」もくろむ
ソフトバンクの山川穂高内野手(33)が、まな弟子に〝愛のムチ〟を与えている。1月から沖縄・久米島で始まる自主トレを前に、現在もともに練習に励んでいるリチャード内野手(25)の全練習メニューを考えていることを明かした。 ■「あの小さかった真凜ちゃんが…」秋山幸二さん長女が花嫁姿【写真】 リチャードは育成時代の2019年1月から、同じ沖縄県出身ということもあり山川の自主トレに参加している。ただ、山川は「そこまでやっている間で本気で教えたのって1回だけなんですよ、1年目だけ」と話す。今季からソフトバンクに加入した山川にとって、他球団の選手に深く介入し過ぎるのは「違うチームにいるときはなかなか難しかった」という。 初めてチームメートとして過ごした今季。オフは垣根を完全に取っ払う。これまではリチャードからの質問に対して答えるという受動的な立場だったが、今は山川がプロ入り直後までやっていたハードトレーニングを強制的に課している。「今は僕があいつの全てのメニュー、セット数、回数、バッティング練習、守備練習こんだけやるっていうのを全部決めてます。多分、常人では超えられない練習をしてます」。すでに自身の練習の「10倍」という量のトレーニングを与えている。 「腕力というか。力だけで言えば世界でも間違いなく通用しますし、日本だったら頂点ですよね。僕とか、(ヤクルト)村上、(巨人)岡本とかいますけど、リチャードの方が全然上」と山川。ここまで後輩を気にかけるのは、そのポテンシャルを認めているからだ。 自身も負けてはいない。25日にドームでの練習を打ち上げ、26日からは地元沖縄に帰ってバットを振る予定だ。「練習は毎日やるものだと思ってます。飯食うのと同じで、バットを触らない日はまずない」。年末年始はバットを振りながら年を越そうというもくろみもあるという。 自主トレは1月4日からスタート。リチャードに加え、今季支配下に上がった石塚綜一郎や西武の山野辺翔も参加する。山川は「切磋琢磨(せっさたくま)してやっていくことに意味がある。(リチャードは)ここからまたピッチを上げていくので、楽しみにしてもらえればと思います」と、にやりと笑う。年明けすぐに過酷な沖縄でのトレーニングが始まる。(大橋昂平) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社