「なぜAVを観たらダメ?」に親はどう答えるか……TENGAと共に考える3歳からの性教育
大人が知っておくべき、性教育のリアル。今回は、家庭での性教育のあり方にフォーカスする。 ▶︎すべての写真を見る
学校における性教育の実情について紹介した前編に続き、「TENGAヘルスケア」の福田眞央さんにお話を伺った。
子供に性教育をしながら、親も学ぶ姿勢が大切
今30~40代の親世代は、性教育に対してどのように考えているのだろう。「自分たちの親世代に比べれば、オープンなのでは?」と、漠然とイメージしがちだが、福田さんの印象はむしろ逆。 自分たちが学校で学んでいない分、子供が一体どんなことを教わるのかイメージが湧かず、批判的な人が少なくないという。
たしかに、家の中で突然、性のことを子供に聞かれた場合、戸惑わない親はいないだろうし、良い対処法があれば当然知りたいはずだ。 「保護者に適切な性の知識が幅広くあれば良いのですが、そういった方は少ないと思います。知識がない状態で、いざ子供に説明しようとすると、うまく言語化できないこともあるでしょう。 そんなときは、正直に『お父さんも知らないから一緒に調べよう』と、子供に性教育をしながら自分も学ぶという姿勢が大切です」(福田眞央さん、以下同)。
そこで活用してほしいのが、TENGAヘルスケアが運営する「withセイシル」のような性教育情報サイトや、大人も子供も読める性教育の関連書籍だ。おすすめをいくつか挙げてもらった。
「まず、『おうち性教育はじめます』は、性教育書籍の火付役として人気の一冊です」。
「ほかにも、アクロストンさんというお医者さん夫婦が書かれた『10歳からのカラダ・性・ココロのいろいろブック』、セイシルのアドバイザーでNPO法人ピルコン理事長でもある染矢明日香さんの『マンガでわかるオトコの子の性』などがあります」。
ここでポイントになるのが、こういった教材をどう活用すべきか、子供の年代によって変わってくるということ。小学生くらいまでなら、本で一緒に学ぶことに抵抗がある子は少ないが、思春期の年代になってくるとそうもいかない。