「選定療養費」徴収始まる けさから三重・松阪市内3基幹病院
救急搬送で「入院至らず」の軽症者らから7700円 モニタリングで効果検証
三重県松阪市内の3基幹病院への救急搬送患者のうち、入院に至らなかった軽症者らから7700円を徴収する選定療養費の新制度が、きょう1日午前8時半から始まった。 新制度の導入は、松阪地区広域消防組合管内で増加に歯止めがかからない救急車の出動件数の抑制と、3基幹病院での医療従事者の負担軽減が目的。 実施するのは松阪中央総合(川井町)、済生会松阪総合(朝日町一区)、松阪市民(殿町)の3基幹病院。救急搬送患者のうち入院に至らなかった軽症者から原則、7700円(税込み)を選定療養費として実費負担してもらう。一方で▶紹介状持参者▶公費負担医療制度の対象者▶災害被害者▶労働・公務災害、交通事故▶教育・保育機関からの搬送者──と個別で「医師が判断した場合」は徴収の対象外となる。 きょう1日午前8時半以降、3基幹病院に搬送された患者から適用となった。 3基幹病院に市、多気郡3町、松阪消防、松阪地区医師会で組織する「一次二次救急医療体制のあり方検討会議」で事務局を務める市健康づくり課ではモニタリング調査を3カ月程度実施し、救急車の出動件数減少への効果なども評価する。