【キミだれ?】昭和生まれのロボット 名前思い出せますか? 現在も現役でした 静岡市
テレビ局の資料室に保管された映像から、静岡の今と昔を調査。今回は1971年の映像から、かつて静岡市にあった児童会館で子供たちに愛されていた昭和生まれのロボットの行方を追います。実は科学館「る・く・る」へ引っ越して今も現役なんです。 【画像】ロボットの現在の姿 かつての児童館の画像(全26枚)
かわいい! 子供に大人気でした
1968年に設立されたテレビ静岡の資料室には、開局から56年分の取材記録が保存されています。今回は1971年の映像から、静岡の子供たちを笑顔にし続けた「ある人気者」が見つかりました。 映像には、子供と握手をしながらお辞儀をするロボットの姿が映し出されています。愛らしい姿で、たくさんの子供たちに囲まれています。角張った体に光る目。見た目はいかにも“ザ・昭和”のロボット。 2003年の映像によると、ロボットがいる建物は白い外観の3階建てで、「静岡市立児童会館」の文字が見えます。ロボットはかつて赤色でしたが、青色に変わっていて、帽子をかぶって水筒をぶらさげています。ますます親しみやすくなっていました。 続く映像には、旧式のパソコン画面を見つめる子供たちの姿が。パラボラアンテナで遊ぶ子供たちもいます。科学実験ができる施設のようです。 さあ、当時子供だった静岡市のみなさん。この場所を、このロボットを覚えていますか?
閉館した児童会館の痕跡を求めて
映像に映っていた建物を探すため、かつて児童会館があった駿府城公園へ向かいます。しかし2003年まで存在していた児童会館は、すでに取り壊されていました。 映像にあった3階建ての建物があった場所は、広々とした公園になっていて、児童会館の痕跡はありません。20年以上の歳月が流れ、かつての賑わいを想像するのも難しくなっていました。
ロボットの記憶 街頭で聞きました
街行く人々に、児童会館とロボットについての記憶を尋ねました。多くの人が懐かしそうに当時を振り返ります。 街行く人: よく行きました。天文台があって音楽室があって、1階に科学展示があって「ロボット」が立っていて、なんか押すとチカチカしてしゃべるんです 次々と思い出がよみがえる、当時子供だった人たち。 別の人: 幼稚園の頃からずっと遊びに行っているところで、学校の帰りとかよく寄っていました。2階にシアタールームがあったり、下にはテレビ電話があったり、本当に楽しかったですよね テレビ電話があったことや、映像に映っていた大きなパラボラアンテナを覚えている人もいました。そして、ついに聞き込みをした人からロボットの名前が判明! その名は「カンちゃん」でした。児童会館の入口で「ボク、カンチャンです。きょうはどうも来てくれてありがとう」としゃべりながら子供たちを出迎えていたそうです。 カンちゃんの名前を教えてくれた女性によると、今もカンちゃんは別の場所に展示されているそうです。カンちゃんにぜひ会いたい!