【日銀短観】9月業況判断指数で3期ぶり県内全産業6ポイント改善…「防災需要」「猛暑特需」影響か(静岡)
日銀静岡支店が1日発表した短観によりますと、9月の業況判断指数(DI)は、3期ぶりに静岡県内全産業で6ポイント改善しました。 日銀静岡支店の短観は、3か月ごとに県内企業260社を対象に景況感などを調査するものです。 1日に発表された9月の短観によりますと、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた指数は全産業でプラス11と、前回6月から6ポイント改善しました。改善は3期ぶりです。 業種別にみると、「製造業」は6ポイント改善しマイナス2。「非製造業」は4ポイント改善し21となり、1991年11月の調査以来33年ぶりの高水準となりました。 「製造業」のうち「食料品」は25ポイント改善し13。南海トラフ臨時情報が発表されたことや、台風15号の接近による「防災需要」、猛暑による飲料水の需要が高まるなど“特需”が影響したとみられています。 一方、2024年12月の予測は、全産業で慎重な見方が多く、8ポイント悪化の3となっています。中国経済など海外経済を不安視する傾向があるということです。