秋の味覚「クリ」がいま苦境!?全国の産地が団結して開催『全国モンブラン大会2024』で日本一が決まる
熊本放送
秋を代表する味覚のクリ。今苦境のクリ業界を盛り上げようと、全国のクリの産地が一丸となってある全国大会が開かれました。 【写真を見る】秋の味覚「クリ」を生かしたモンブランの大会/山鹿代表の洋菓子店 ■モンブランの日本一を決める大会 11月16日、熊本県山鹿市で開かれたのは「全国モンブラン大会」。全国一のクリの産地の茨城県笠間市。一説には室町時代からクリの栽培が続くともいわれる長野県小布施町など、日本を代表する7つのクリの産地から出品されたモンブランを審査し日本一を決めます。 山鹿市役所 やまが和栗ブランド係長 北原チヅさん「昨年茨城県の笠間市で行われた全国モンブラン大会2023が1回目で、山鹿市が参加して、優勝したんです。なので『今年はぜひ山鹿でやりたいよね』ということで」 そして2回目の全国大会は、山鹿市で行われることになりました。 ■クリの栽培面積はピーク時の半分に しかし、クリをめぐる状況は厳しく、農家の高齢化などの影響で全国的にクリの生産量は減少傾向です。熊本県内のクリの栽培面積は、ピーク時に比べて半分ほどに落ち込んでいます。 〈熊本県内のクリの栽培面積〉 1985年 4200ヘクタール 2022年 2182ヘクタール 北原さん「産地間競争ではなく、産地と連携してクリを盛り上げようと」 今回の大会誘致は、危機感の表れでもありました。 ■あんずジャムでクリの甘味を引き立てる 2連覇を目指し今年、山鹿代表として出場するのは、『山鹿和栗洋菓子店An(杏)』を営む植田隆司(うえだ りゅうじ)さん。クリを使ったパイやシュークリームが人気の店です。 近所の常連客「ときどき来させていただいています、きょうはクリのテリーヌをお土産に」 東京からの観光客「調べたらこの店が有名だと聞いたので」 今回、植田さんが出品するのは、頂上にクリを乗せた存在感あふれるモンブランです。クリの甘みを引き立てるため、なかに酸味のあるあんずジャムを使いました。 植田隆司代表「(山鹿のクリは)味わいが色々あるので、そういうのをできるだけ1つのモンブランで表現できないかと」