小惑星「Kanazawashi」撮影 県立大客員研究員・村井さん
●「石川ゆかりの星々知って」 ●9月末まで接近 気象予報士で県立大客員研究員の村井昭夫さん(63)は10日までに、野田2丁目の自宅に設けた観測所から小惑星「Kanazawashi(金沢市)」の撮影に成功した。 【写真】4日に撮影された小惑星「Kanazawashi(金沢市)」 村井さんによると、小惑星は1991(平成3)年に発見された。直径3キロで太陽の回りを公転し、周期は3・31年。普段は19~21等星だが、地球に接近すると16~17等星まで明るくなり、一般の機材でも撮影が可能になる。村井さんは4日夜、天の川近くの「たて座」の位置で小惑星を口径15センチの望遠鏡を使って写真に収めた。 20日ごろには16・4等星ほどの明るさとなる。今回の接近では9月末まで撮影可能で、次回観測できるのは2027年7月の見込みという。 石川ゆかりの名称の小惑星は「百万石(Hyakumangoku)」「能登(Noto)」などもある。村井さんは「身近な名前の小惑星があることを知って、夜空に思いをはせてほしい」と話した。