フランス国債、投資家不安の落ち着き示唆-投票まで1週間弱
(ブルームバーグ): フランス国債のドイツ債に対するスプレッドは、10年余りで最大の水準から縮小した。30日に始まる国民議会(下院)選挙の結果、混乱が生じる可能性について、投資家の不安がやや和らいだことが示唆される。
ドイツ10年債に対するフランス債の上乗せ利回りは25日、21日に比べ4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小の76bpとなった。これは2営業日での縮小幅として1年余りで最大。マクロン大統領が2週間前に解散・総選挙を決めて以来、リスクプレミアムは急上昇していた。
世論調査でリードしている極右の国民連合(RN)のジョルダン・バルデラ党首は24日、7月7日まで2回にわたる投票の結果、同党が絶対多数を獲得しても国の財政を悪化させることはないと、投資家の懸念払拭(ふっしょく)に努めた。
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それ以前から、バンガード・グループなどの投資家は、スプレッドが拡大し続ければフランス国債の購入を検討する意向を示していた。
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アンジェイ・シュチェパニアク氏ら野村インターナショナルのストラテジストはリポートで「RNは欧州連合(EU)の財政ルールを尊重し、融和的な方法で政治を行う必要性を理解していることを企業や市場参加者に示した」と指摘した。世論調査で2位につけている左派連合の新人民戦線は、今や極右よりも「恐れられている」という。
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原題:French Bonds Hint Investor Nerves Are Calming Ahead of Election(抜粋)
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Alice Gledhill, William Horobin