仕掛けが魅力のネット家具店「LOWYA」、大阪に関西初の実店舗
■ 同社の強み「SNS」でバズった商品が集合
家具・インテリアブランド「LOWYA(ロウヤ)」の関西初となる実店舗が12月16日、商業施設「なんばパークス」(大阪市浪速区)内にオープンする。 【写真】SNSでの「バズりアイテムコーナー」 19年前にネット販売のみでスタートし、空間になじみやすいシンプルなデザイン、収納にこだわった家具が20~30代女性を中心に人気の「LOWYA」。コロナ禍以降はSNSでの商品紹介をより強化し、現在はインスタグラムやTikTokなど5つのアカウントを駆使し、短時間で魅力が伝わる動画のほか、推し活需要向けの家具といったコアな層にもささるヒット商品も生み出している。 その一方で、客からは「実際に手に取って見てみたい」といった声もあり、今春には福岡県に初の実店舗をオープン。来店客の層はより幅広くなり、特にソファーはリアルな座り心地を体験することで、売上げを伸ばしたという。 全国2号店となる大阪の店舗は、雑貨類を含む約400アイテムが並ぶ。1万円以下のテレビ台、2万円台のソファといった手に取りやすい価格帯のものから、キッズコーナーを設けるなど、同施設に多く訪れるファミリー層も意識したラインアップに。 店内は空間をイメージしやすい2種のルームコーディネートエリアに加え、SNSの強みをいかした「バズりアイテム」コーナーでは、SNSでの紹介動画が200万回以上再生された注目度の高い家具を5~10種展示。開店時には、推し活グッズを飾ったり隠せる収納棚、後ろが棚になっている姿見など、初回在庫が短期間で完売した品がそろい、近くの大きなモニターでは機能性を伝える動画を投影している。 また、SNSで得たフォロワーからの意見も積極的に商品に生かしている。担当者は「『白色も欲しい』というフォロワーさんからのコメントに、200以上のいいねがついたことで、実際に新色を出したことも。動画で開発の裏側も見せることで親近感を持ってもらえるよう意識しています」と話す。