メーカーで契約社員として人事を担当しています。前職での年収が「700万円」台の人が多いのですが、候補者の方はみな高年収なのでしょうか?
年収は働いている会社や業種によって異なります。例えば今回のケースのように、メーカーで人事を担当している方で、採用候補者の前職での年収が700万円台の人が多く、全員高年収なのかと気になる方もいるかもしれません。 今回はメーカーで働く人の平均年収や、年収が高い人の特徴をまとめました。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
メーカー(製造業)で働いている人の年収は?
国税庁が発表している「令和4年分民間給与実態統計調査結果」によると、メーカー(製造業)で働いている人の平均給与は年間532万7000円、うち平均賞与は106万1000円です。全体の平均給与が457万6000円であることを加味すると、平均に対して高水準の結果となっています。 このことから、メーカーに転職してくる人の年収は、前職でも高年収の傾向となることが想定できるでしょう。 特にメーカーは、技術の発展により、成長が著しい業界とも考えられています。そのため、求められる人材のレベルも高くなっていることが想定でき、年収も高くなりやすいといえるでしょう。
年収が高い人の特徴
メーカーで働いている人は、平均給与よりも年収が高い傾向にありますが、全ての人が高年収であるとは限りません。年収は業種だけでなく、本人のスキルや能力などにも応じて変動するためです。 メーカーに限らず、年収が高い人の特徴として考えられるのは、以下の3つです。 ●主体的に行動できる ●コミュニケーション力に長けている ●数字や理論を用いて説明ができる それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。 ■主体的に行動できる 年収が高い人の特徴として、主体的に行動できるかどうかがあげられるようです。反復作業やマニュアル化できる作業ではなく、自分で考えて仕組みを作ったり、新たな価値を生み出したりと、積極的な行動を起こすことで仕事の結果もついてきやすく、周囲からの評価につながるとされています。 ■コミュニケーション力に長けている コミュニケーション力に長けているのも、年収が高い人の特徴に当てはまるようです。周囲と積極的にコミュニケーションを行うため、人に好かれやすいのも特徴とされています。 人に好かれれば仕事を頼まれたり、一緒に仕事をしたいと考える人も増えたりするでしょう。また、顧客からも信頼を得られるようになれば、結果として売り上げの増加も期待できます。 ■数字や理論を用いて説明ができる 数字や理論を用いて説明ができるのも、年収が高い人の特徴といえるでしょう。自分が何をしてきたのか、何のためにこの行動が必要なのかを理論的に説明できれば、周囲を納得させられる可能性は高くなります。 説明をする際に理論がしっかりと組み立てられていれば、上司や部下はもちろん、顧客からの信頼も勝ち取りやすくなるかもしれません。結果として会社の利益につながり、自身の年収にも反映されるでしょう。
メーカー(製造業)で働く人の平均年収は約533万円となっている
メーカーで働く人の平均年収は、約533万円です。全産業における平均年収が約458万円となっているため、比較的高水準な業種と考えられるでしょう。 このことから、メーカーに転職してくる人の前職の年収が高いのは、決して不思議なことではありません。また、求められる能力が高くなりやすい業種である点も関係し、平均年収も上がっていると考えられるでしょう。 出典 国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査結果について <業種別の平均給与・平均賞与>(3ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部