ホープフルSに出走予定のマジックサンズ(撮影：山中博喜)

　着差以上に強い競馬だった前走のマジックサンズ。まだ粗削りながらも高性能でここも好勝負が可能だ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。 【写真】マジックサンズのこれまでの軌跡 ■12/28(土)　ホープフルステークス(2歳・牡牝・GI・中山芝2000m) 　前走で札幌2歳Sを勝ったマジックサンズ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)。辛勝ではあったが、負かしたアルマヴェローチェはその後、阪神JFを制していて、レベルの高さが窺い知れる。しかも大外を回って早めに動く形。非常に高い心肺機能を持っており好素材だ。2戦のレースぶりや馬格からタフな中山2000mも問題ない。無敗対決を制しGI制覇だ。鞍上は佐々木大輔騎手。 　クロワデュノール(牡2、栗東・斉藤崇史厩舎)は、夏場を休養に充てて休み明けで臨んだ東京スポーツ杯2歳Sを勝利。大幅な馬体重増で、成長分があったにしても多少、体つきに余裕がありながら重賞を勝ったように、非常にポテンシャルが高い。東京コースで2連勝だが、好位で競馬ができるセンスがあり、中山コースでも対応できるだろう。こちらも無敗でのGI制覇がかかる。鞍上は北村友一騎手。 　その他、差し返す根性で初戦勝利を飾ったアパパネの仔アマキヒ(牡2、美浦・国枝栄厩舎)、GIで好走していたマスクトディーヴァを姉に持つマスカレードボール(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)、ここ2戦は相手が悪かったジョバンニ(牡2、栗東・杉山晴紀厩舎)、初戦の勝ちっぷりが圧巻だったピコチャンブラック(牡2、美浦・上原佑紀厩舎)、朝日杯FSで2着と好走したミュージアムマイルと戦ったヤマニンブークリエ(牡2、栗東・松永幹夫厩舎)などが今年最後のJRA・GI決戦に挑む。発走は15時40分。