＜広・巨＞優勝を決め、抱き合う岡本和と坂本（撮影・岸　良祐）

　◇セ・リーグ　巨人8―1広島（2024年9月28日　マツダ） 　巨人が28日の広島戦（マツダ）に勝って4年ぶり39度目（1リーグ時代を含むと48度目）のリーグ優勝を決めた。現役時代に強打の捕手、一塁手として通算2132安打、406本塁打の成績を残し、8度の優勝と3度の日本一を経験した阿部慎之助監督（45）は就任1年目でのセ・リーグ制覇。球団では2002年の原辰徳監督以来22年ぶり6人目となる新人監督Vとなった。 【写真】＜広・巨25＞7回、岡本和の2点適時二塁打に歓喜する阿部監督（左）ら（撮影・平嶋　理子） 　8―1と大量リードの9回裏、8回119球を投げ切って6安打1失点に抑えた先発・菅野の後を受けてマウンドに上ったのは高梨。4番・坂倉を左飛、田村を投ゴロに抑えて2死とすると、阿部監督自らマウンドへ向かい、大勢への交代を告げた。 　大勢は代打・二俣に中前打を打たれて2死一塁となったが、続く末包をを二ゴロに仕留めて歓喜の瞬間を迎えた。 　ナインはベンチから飛び出し、マウンドで喜びの輪をつくる。菅野、坂本、岡本和らはとびきりの笑顔で抱き合い、そして阿部監督を10度胴上げした。 　胴上げの輪を離れた坂本、そして岡本和の目には涙。そして就任1年目で大仕事を成し遂げた阿部監督も目を潤ませた。坂本は今季は調子が上がらず、6月末に出場選手登録を抹消されるなど苦しみもあったシーズンだったが4年ぶりの優勝に35歳は万感の表情を見せた。