小池都知事が定例会見10月22日(全文1)熱い思いはしっかり受け止めている
鳥の目で見ると、世界で最も低い水準
それを今度は鳥の目で、世界の中でどうかということで、このグラフが示しておりますように、G7の中でカナダ、イタリアに次いで日本ということで、こちら、この数字では68%となっております。フランス、イギリス、ドイツ、アメリカを抜いて、ワクチンの接種率は非常に高い。かつ、ほかの国の例見てましても、もう普通にというか、マスクも何もしていないで、普通の生活に戻ってらっしゃるところが多いわけですけれども、そういったところはまた感染症が増えていると、この繰り返し。だったらワクチンをしっかり打って、そしてまた、この感染防止の基本策を、ここも徹底するということがポイントではないでしょうか。専門家の皆さんからも、このワクチン接種が進んだことなどによって、感染が収束をしてきているという分析もいただいております。日本の人口、100万人当たりの累計陽性者数、そして死亡者数、これも鳥の目で見ますと、世界で最も低い水準となっているわけであります。 都といたしましては、より多くの方にさらに接種を受けていただく。79.6%、1回目を受けられたということは、すなわちまだ20%、受けていないという話になるわけですけど、より多くの方に接種を受けていただくということから、予約なしでも接種できる会場を設けております。接種券と身分証をご持参の上で活用していただきたいということと、それから若年男性のモデルナ製のワクチンによる副反応の状況など踏まえまして、交互接種を、最初はモデルナを打ったけれども、2回目ファイザーどうなのかとか、アストラゼネカどうなのかと。交互接種を選択できるとの方針が示されております。
英語ではなく、やさしい日本語が共通言語に
1回目にモデルナ社製のワクチンを接種された若い、若年男性で、2回目がファイザーのワクチンを希望される方は、このようにお示しをしております、都の大規模接種会場で接種を受けられることになります。ワクチンに関する正しい情報を確認されて、接種のほうをご検討お願い申し上げます。 それから東京には多くの外国の方もお暮らしになっています。住民登録がない在留外国人の方のワクチン接種なんですが、自治体から接種券が発送されていないケース。また短期在留で3カ月以内に帰国が困難な方。そして仮放免中の方。これは一時的に収容を停止して、身体の拘束を解かれている方ですけれども、これらの方々はお住まいの区市町村に申請をされて、接種券を受け取ることができます。そして、このあとは予約なしでの接種が可能になりますので、都の大規模接種会場2カ所もご利用いただける。 ただ、こういう内容がそもそも伝わるかっていうことがポイントになってきます。言語の問題だとか、日々どういう形で生活しておられるのか、なかなか把握が難しい方々もおられる。そこで、つながり創生財団という、マリ・クリスティーヌさんが理事長を務めていただいている、このつながり創生財団とも、都は連携しまして、例えばそういった外国の方々との共通言語は何かっていうと、英語ではなくてむしろやさしい日本語だったりするんですね。やさしい日本語にしたチラシを作成するなど、広く周知をしていくので活用してください。 今日もあと、連日、各国の大使の表敬も最近は受けるようになりました。しばらくなかなか対面は難しかったんですが。そういう方々に対し、大使館の方々にも、また、そのコミュニティーに届くような方法を彼らはご存じですので、こういったことについてしっかりと毎回お伝えするようにいたしております。 さて、このあと基本的対策徹底期間に向けまして1都3県知事の共同メッセージを発信することといたしております。感染再拡大を確実に抑え込むというために、こちらにございますけれども、引き続き近隣の3県と緊密に連携をいたしまして対策を講じてまいるということであります。基本的には同じ方式であります。 いずれにせよ現在はワクチン接種の推進、感染防止対策へのご協力などなど、本当に皆さま方のご協力、ご尽力を得て感染は抑えられております。ただ、コロナというのはもうしょせん感染症なんです。ですから感染しない、感染させない、そのための基本に立ち返った行動を継続するということが何よりも重要。社会経済活動の回復、再生につながりますので、引き続きのご協力をお願い申し上げます。