「助さん、格さん、旅の支度じゃ」 将来的に名古屋発信の興行につながると御園座が「水戸黄門」自主公演
テレビ愛知
時代劇「水戸黄門」の舞台が11月8日、名古屋の御園座で始まりました。 里見浩太朗さん: 「助さん、格さん、旅の支度じゃ」 水戸黄門役は、11月28日に88歳の米寿を迎える里見浩太朗さんです。物語の舞台は長崎。濡れ衣を着せられた商人を救うため、私腹を肥やす役人たちの悪事を暴きます。 格さん: 「この紋所が目に入らぬか」 里見浩太朗さん: 「(主題歌にある)水戸黄門の涙は、決して悲しい涙じゃないんです。物事がよく収まってのうれし涙でございます。ぜひ水戸黄門を見ていただき、うれし涙を流していただきたい」 2024年3月にも上演されたこの作品は、客からのリクエストに応じ今回、再演が決まりました。御園座が独自に脚本やキャスティング、そして運営など一切を手掛ける自主公演です。 御園座は2018年に5年ぶりに復活して以降、劇場を貸し出す貸館事業や、旧ジャニーズをはじめとする人気の作品を購入して上演する手法で、人件費などの経費を大幅に削減。コロナ禍は公演の中止が相次いで大幅な赤字でしたが、その後は持ちなおし、2025年3月期も黒字予想と2年連続の黒字が見えてきました。その中で、なぜ経費がかさむ自主公演に乗り出したのか… 宮崎敏明社長: 「全部買い興行という、買うものだけではやはり劇場としての意義(が守れないこと)もあるし、(自主公演は)将来的に名古屋発信の興行も育っていく、成長していける場所でもあるので、そういうことも含めて自主公演は年に1回から2回はやっていきたい」 「水戸黄門」の公演は、11月13日が千秋楽です。
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