長崎市の平和マラソン、ハーフ形式で開催 フルマラソン「難しい」…日程は調整
長崎市の鈴木史朗市長は2日、定例市議会一般質問で、来年度の被爆80年事業として開催予定の「長崎平和マラソン」について、想定していた42・195キロのフルマラソンではなく、半分の距離のハーフ形式で開催する方針を明らかにした。 久八寸志議員(公明)への答弁。鈴木市長は、来年度は「ながさきピース文化祭」など市内行事が多い上に、他県のフルマラソン大会との兼ね合いもあり、日程調整が難しいと説明。物価高騰の影響で開催費用が膨らむことも予想され、フルマラソン開催は「難しい」とした。 ハーフマラソンのコースや開催日程は県警など関係機関と調整していると説明。「被爆地から平和のメッセージを広く発信できるよう取り組んでいく」と述べた。市によると、順位を競わない「ファンラン」の実施可否も調整する。 平和マラソンは当初、長崎市初のフルマラソン大会として被爆75年の2020年度に計画していたが、新型コロナウイルス流行のため中止となった。