黎架 凛としてカッコイイ20歳 正体不明の女演じドラマ初出演 目標は天海祐希&黒木メイサ「唯一無二の人になれたら」
新人女優の黎架(20)がデビュー作で大物感を漂わせている。テレビ東京系ドラマ「Qrosの女 スクープという名の狂気」(月曜、後11・06)で、正体不明の「Qrosの女」を演じてドラマ初出演を果たした。4歳から始めた空手は黒帯2段という、体力に自信ありの明朗快活美女は“カッコいい女優さん”を目指し日々まい進している。 オーディションで勝ち取った役柄は物語の鍵を握る謎の女。週刊誌や一般人に追われるという難役にも真っ正面からぶつかり、高評価を得た。森田昇チーフプロデューサーは「目力というか、キリッとしたまなざしは、凜とした雰囲気を醸し出していた」と及第点をつけた。 ドラマ撮影を振り返り黎架は「人物を見ている方にどう伝えるかが大事だなと思いました。でも、伝わり過ぎてもダメなのかなと思って。原作にも(Qrosの女の名前)市瀬真澄という人物の生きてきた履歴が載っているので、そこを熟読して、どう動くかを考えて演じました」。撮影前に誉田哲也氏の原作小説を読み込み役作りにいかした。作中ではニューハーフ役も演じ、二役もこなした。「YouTubeで髪を触る仕草だったり、ボディタッチとかを研究しました」。下調べをしっかりしたからこそ周囲を納得させることができた。 女優を目指したのは、高校2年時に、姉がSNSに上げた写真を現在の所属事務所であるスウィートパワーの関係者が見つけたことがきっかけだった。住まいの新潟までスカウトに訪れ「いろいろお話を聞いているうちにすごいすてきなお仕事だなと思って、すぐ決めました」。興味を持ったらまっしぐら。23年に上京してから1年間、女優のレッスンをこなしてきたことでデビュー作につなげた。 目標の女優は天海祐希、黒木メイサ。「同じ女性でもカッコいいなと思うことが多くて。引きつける力とかすごいなと思いますし、私も唯一無二の人になれたらいいなと思いました」。運動することは大好きで、アクションシーンに興味があるという。今後、取り組みたい役については「馬に乗ってみたい。乗馬に挑戦できたら」と好奇心旺盛な20歳は目を輝かせた。 ◇黎架(れいか)2004年4月2日生まれ。新潟県出身。高校2年時にスカウトされ23年に上京。芝居や殺陣、アクションなどのレッスンを受ける。24年、テレビ東京系ドラマ「Qrosの女 スクープという名の狂気」で同局が3カ月間をかけて行ったオーディションに合格。特技は空手。血液型A型。身長172センチ。