【解説】中国語を話せるスタッフがいない! 「中国からの団体旅行」解禁 “爆買い”も? 期待の裏で…人手不足で“対応できない”との声も
日テレNEWS
中国人の日本への団体旅行が10日に解禁されました。あの爆買いが戻ってくるかもしれません。中国・北京にある日本への団体旅行を扱う旅行会社では、9日からツアーの行程を組むなど作業におわれていました。扱っているプランの7割が日本への旅行で、10日の解禁を心待ちにしていたそうです。 北京東遊国際旅行社 田友国代表 「3年半、苦労してきました。今はワクワクしながら準備をしています」 中国ではコロナ禍以降、日本への個人旅行は認められていましたが、団体旅行はまだ認められていませんでした。団体旅行が制限されたのは2020年1月です。ここから約3年半たち、10日に中国政府は日本に対する団体旅行の解禁を発表しました。日本のほか、韓国やアメリカなどの国々も含まれています。 10日の「知りたいッ!」のポイントは―― ◇爆買いが戻ってくる!? ◇“対応できない”課題も 以上の2点について詳しくお伝えします。
■「爆買い」復活なるか…売り上げアップに期待
中国人の団体旅行といえば、イメージするのが「爆買い」です。 コロナ禍前の東京都内では、免税店が中国人観光客で混雑していて、誰もが抱えきれないほどの商品を買っていました。このいわゆる「爆買い」が復活するかもしれないと、関係者は期待をしているようです。
当時、中国人観光客がどのくらい日本に来ていたのかをみていきます。日本政府観光局によると2019年、この1年間で中国から約959万人が日本を訪れました。一方で観光庁によると、2019年の1年間の訪日中国人の消費額は1兆7000億円だったそうです。 訪日客全体でみますと、人数、消費額ともに中国人が全体の約3割を占めていて、国・地域別で最多でした。 では、何にお金を使っていたのか、1人あたりの消費額をランキングにしてみました。まずは3位が「飲食費」で約3万7000円。中国の人も日本食ファンは多いです。2位が「宿泊費」で約4万5000円。そして1位が「買い物代」で約10万9000円でした。国・地域別でみたときに唯一10万円を超えていたのが中国だったそうです。 団体旅行が解禁になりますから、まとまって店に入るケースも多いと思います。お店にとっては、かなりの売り上げになることが期待されています。