「全力で力を尽くしていくことが私の責任」兵庫県知事、改めて辞職否定 取材に応じ…
県知事からのパワハラ疑惑などを告発した県の元幹部職員が死亡した問題で、兵庫県の斎藤知事が12日、取材に応じました。斎藤知事は「県職員との信頼関係を再構築していく」などと語り、改めて辞職を否定しました。 ◇ 12日午後5時すぎ、臨時会見を行った兵庫県のトップ。
兵庫県 斎藤元彦知事(46) 「これから県政を立て直していくために、大変道は厳しく、そして時間はかかるかもしれません。全力で力を尽くしていくことが、私の責任の果たし方だと考えています」 改めて “続投する”と話し、辞職について否定しました。 ◇ “パワハラ疑惑”などを告発された斎藤元彦兵庫県知事(46)。
「知事のパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくる」 元幹部の男性職員(60)による告発の中には、斎藤知事が視察の際、“20メートル歩かされて部下を怒鳴った”ことなど、“7つの疑惑”が記されていました。ただ当の本人は“疑惑”を否定。 兵庫県 斎藤元彦知事(今年3月) 「うそ八百含めて文書を作って流す行為は、やっぱり公務員失格」 その後、真相解明のため百条委員会が設置されましたが、告発した男性職員(60)が死亡。自殺とみられるということです。
この問題をめぐり、県の職員労働組合は、10日… 兵庫県職員労働組合 土取節夫中央執行委員長 「知事として取り得る最大限の責任をとっていただきたい」 斎藤知事に“事実上の辞職要求”。進退の決断を迫られた斎藤知事は… 兵庫県 斎藤元彦知事(10日午後) 「私自身が生まれ変わって、県職員のみなさま、県民の皆さんと共に、いい県政を進めていく環境作りを全力で取り組む」 辞職を否定していました。 兵庫県 斎藤元彦知事(10日午後) 「職員の皆さんとの日々の業務、対話などを通じた信頼関係の再構築を、時間かけて1つ1つやらせていただくことが大事」
ただ、12日午前には“側近”として県政を支えてきた副知事が辞職の意向を表明。 兵庫県 片山安孝副知事 「県政の停滞と混乱が続いた以上、副知事が責任をとって退任するべきと判断した。大変申し訳ない。なんで知事を支えられなかったのか、悔しくて仕方ない」 11日までに5回、斎藤知事に辞職を進言したことも明かしました。 斎藤知事は「県民の負託を受けている」と、辞職を拒否したということです。 ◇ 12日午後5時すぎ、記者の前に姿を見せ深く頭を下げた斎藤知事は、改めて辞職については否定。 兵庫県 斎藤元彦知事(46) 「前回の選挙で、多くの県民の皆さんから県政を前に進めてほしいとご負託をいただきました。反省すべきところは反省し、改めるべきところは改めて、県政を前に進めていくことが大事」 “疑惑”の真相は明らかになるのか。次の百条委員会は7月19日に予定されています。