〝鉄腕〟ロッテ・益田、球団最多228セーブ! 師匠・小林雅英抜いた!名球会入り250Sまであと『22』
(パ・リーグ、ロッテ4-1楽天、11回戦、ロッテ6勝4敗1分、26日、ゾゾマリン)ロッテ・益田直也投手(34)が26日、楽天11回戦(ZOZOマリン)に4―1の九回に登板し、無安打無失点で6年連続となる10セーブ目を挙げた。通算228セーブとし、2015~18年に投手コーチと選手の間柄だった小林雅英を抜く球団新記録を樹立した。名球会入りの資格を得る通算250セーブまでは22。ロッテ一筋13年で、球団最多の通算723登板を誇る鉄腕が一つの節目を達成した。 右拳を握り、雄たけびを上げた。九回2死。益田は渡辺佳を空振り三振に仕留め、喜びがこみ上げた。34歳の鉄腕が小林雅英を抜く球団最多の通算228セーブを達成。球団最多の登板数、ホールド数(169)に続き、また一つ球団史に名を刻んだ。 「(入団時は)雅さんの記録なんて知らなかった。すごいなという認識しかなかったので、そういう方を追い越せたのは一つよかった」 3点リードの九回に5番手で登板。最速151キロの力強い直球を軸に三者凡退に終わらせ、6年連続となる10セーブ目をマーク。チームを2連勝に導き「僕の記録よりもチームの勝ちのほうが大事。勝てて本当によかった」と息をついた。 プロ13年目。右横手気味から投げ込む鋭いシンカーを武器に、2012年の1年目から72試合に登板し、新人王を獲得するなど活躍したが、思うような成績を残せなかった時期もあった。それが、球団のセーブ記録を抜くことになった小林氏が投手コーチを務めていた2015~18年にあたる。 益田は当時を振り返り「全然大した成績を残していないときにコーチしてもらっていた。叱咤激励されて厳しかったですけど、思いやりのある方だった」。時には厳しい言葉をかけられ「俺の成績を超えてから文句を言え!!」と言われたこともあった。悔しさを胸に、器具を使ったウエートトレーニングに頼らず、黙々と走り込みを行うなど、他の選手とは異なる独自の練習法を確立し、再起への道をたどった。15~18年の4年間は通算で26セーブしか挙げられなかったが、21年に38セーブをマーク。自身2度目のセーブ王を獲得して蘇った。 「一緒に練習をしてもらってきた時間がこの数字(228セーブ)につながっているかな」
名球会入りの資格を得る通算250セーブまでは22。「まだまだ先なのでいま意識してもどうしようもない。一つ一つ勝てるように頑張りたい」。百戦錬磨の戦いをくぐり抜けてきた右腕が、これからもチームのために腕を振り続ける。(森祥太郎)