Casual Meets Shakespeare 『OTHELLO SC』

古谷大和が主演を務める、Casual Meets Shakespeare『OTHELLO SC』が1月18日（木）より新宿・シアターサンモールにて開幕。これに先駆け、同日にS（シリアス）バージョンの公開ゲネプロが実施された。 【全ての写真】古谷大和主演の舞台『OTHELLO SC』（全10枚） Casual Meets Shakespeareとは、“普段着でシェイクスピア”をコンセプトに掲げ、今もなお愛され続けているシェイクスピア作品を“高尚かつ難解なもの”ではなく、ストーリーの軸や独特な台詞回しは活かしつつ、現在の日本で上演する演劇作品として脚色、上演していくシリーズ作品となる。これまでにさまざまな俳優陣を迎え、「夏の夜の夢」、「ロミオとジュリエット」、「十二夜」、「マクベス」、「じゃじゃ馬ならし」、「ハムレット」を上演してきた。 この度、開幕した『OTHELLO（オセロー） SC』は、シェイクスピア作品の四大悲劇の一つでボードゲーム・オセロの命名由来となったとも言われる「オセロー」を題材としたストーリーとなり、悲劇と喜劇は裏表というコンセプトの元、S（シリアス）、C（コメディ）の2バージョンで上演される。 主演には、実力派俳優の古谷大和を迎え、脚色・演出はMANKAI STAGE「A3！」シリーズや、「チェンソーマン」ザ・ステージなどの演出を手掛ける松崎史也が担当。さらに、物語のキーとなるイアーゴー役に田口涼、ウチクリ内倉、道化・語り役には赤澤燈と豪華俳優陣が集結した。 舞台には盤上のオセロを模したモノクロのセットが組まれており、一気に観客を物語の中へと誘っていく。ストーリーは、まず古谷大和演じるヴェニスの軍人でありムーア人のオセローと、伊藤優衣演じるデズデモウナが想いを通わせるシーンからスタート。美しく繊細な台詞回しでお互いの愛の深さを観客に印象づけるも、シーンが変わり田口涼演じるオセローを嫌う部下・イアーゴーが登場すると、途端に怪しげな空気が客席を包み込んでいく。イアーゴーは自分を差し置いて昇進した同輩の田中尚輝演じるキャシオーを妬み、秘密裏にオセロー、キャシオーを陥れる計画を立て始める。キャシオーがデズデモウナと密通しているという嘘をオセローに告げると、最初はデズデモウナの愛を信じていたオセローだったが、イアーゴーの話術により次第に心が揺らいでいくことに……。 嫉妬の炎に焼かれたオセローとイアーゴーは果たしてどのような結末を迎えるのか？　ぜひその目で確かめてほしい。 Casual Meets Shakespeare『OTHELLO SC』は2024年1月28日（日）まで新宿・シアターサンモールにて上演中。 取材・文：榎本麻紀恵 ＜公演情報＞ Casual Meets Shakespeare 『OTHELLO SC』 公演期間：2024年1月18日（木）～28日（日） 会場：シアターサンモール