【バレー】トヨタ車体・鴫原ひなた主将「3位決定戦は全員で戦って必ず笑顔でシーズンを終われるように、チーム一丸となって準備していきたい」V1女子会見
高橋悠監督(トヨタ車体)
●高橋悠監督 昨日のゲームをご覧になった方々もたくさんおられるかと思います。 しのぎながらなんとか勢いで昨日は勝ったものの、今日のNEC戦はそう簡単にはいかないなという想定はしていました。 我々の持ち味であるものを如何なく発揮して、チャレンジャー精神をしっかり持って戦おうと思いました。 やはりこの舞台というのは非常に難しいものがあって、簡単には勝てないなというのを痛感しました。 今日対戦したNECさんは我々よりも一回りも二回りも力があるチームだなと痛感した試合でした。 その中でも昨日フルセットを戦った中でも選手自身が成長しよう、何とかしようと最後まで食らいつきました。 足りなかったことは多くあったと思いましたが、これを糧にまだまだ成長していけるチームだと思っています。 来週3位決定戦が控えているので、そこでまた修正してまた皆さんに成長した姿を最後まで見てもらえればなと思っております。 ――リセ選手を相手にかなり抑えられていたというか感じがするが? 高橋:まず主導権が取れなかったっていうところに関しては、強いサーブに押されながらも、緩急をつけられ、ターゲットを変えられ、我々がファーストボールをいい状況で持っていけませんでした。 あとはレセプションを取る人間が相手の戦術に対してコミュニケーションを取りながら100% 当たらないにしろ、ある程度どういうことをやってくるだろうというような想定を立てる中、先手をもう少し取らなければ主導権は取れないなというようなゲーム展開でした。 レセプションのところで崩されて選択肢が少ない中で、リセ選手を使うケースが多かったところが決定率が上がらなかったポイントかと思います。 ――(内定選手の)笠井(季璃)選手をバックゾーンで使ったというところの狙いについて。 高橋:急遽使いました。 まだ合流して間もない中ですが、若い選手として上級生に可愛がられて非常に雰囲気、ムードを持った選手です。 そこを活かしてムードを少し変えてもらえればなという期待も込めた上で使いました。 あと、もう一点リセ選手は勝ちたい気持ちは十分に出していました。 冷静になってもらえる時間を作りたかったっていうところです。 ――このチームを率いるようになって、どういうチームを作ろうと心掛けているか? 高橋:私自身が就任して 2 年目です。若い選手が非常に多いという印象があります。 高校卒業の選手が多い中、今トヨタ車体としてその基礎であるベースとなるVリーグで戦えるベースフィジカルのところをしっかりと作り上げた上で上を目指せるようなチームというところを今目指している段階です。 ――昨日はS4(セッターがフロントレフト)のローテで始めるなど、ローテーションの工夫が見られたが、今日に関しては選手を活かすためのローテーションをどのように考えていたか? 高橋:まずは目の前の試合である久光に勝つことだけに執着して2週間準備してきました。 今日のNEC戦に関しましては、昨日の試合が終わった後からの短い時間の中で作り上げるのには非常に難しいゲームでした。 その中でも速いコンビ(コネクション)、レギュラーラウンドで2回戦ってきた中での傾向というところで我々のオフェンスではなく、ディフェンスにフォーカスしてしまったところで逆にアグレッシブに戦えなかったです。 そのあたりの戦術に関しては、パスで崩すシーンを作りながら、ハイセットで集まるダニエルドルーズ選手にブロックでリセ選手をマッチアップさせトランジションに繋げようという戦い方をスタートで持っていこうと思っていました。 そこの練習時間というかその後のトランジションまで持っていくっていうようなクオリティを上げるような練習というところをなかなか詰めてこられませんでした。 その分一発は防げたとしても、その後のトランジションになかなか繋げられず決定率が上がりませんでした。 (リセ選手は)オポジットの選手でゾーン2(フロントライト)からのオフェンスが非常に得意な選手として(ドルーズ選手にブロックでマッチアップした際の)ゾーン4(フロントレフト) からのオフェンスがネガティブになってしまったかなと思います。