レアル・マドリー、本拠地ベルナベウの騒音被害をめぐる法廷闘争で責任を否定…
レアル・マドリーは、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われるコンサートによる騒音を巡る地元住民との法廷闘争の中で、一部の責任を否定している。 【バロンドール2024 投票結果】ロドリが初受賞!ヴィニシウス、ベリンガムらの順位は? 全面改装工事を終え、ピッチを地下に収容できるようになったベルナベウ。試合日以外ならば常にイベントを開催できるようになったことで、レアル・マドリー側は収入の増加を期待。カロルGが4日間で24万人を動員したコンサートでは、1800万ユーロ(約30億円)の収入を確保したとも報じられていた。 だが近隣住民からは騒音に関する苦情が殺到しており、レアル・マドリー側も住民やマドリー市役所との話し合いを続けてきた模様。スペイン『エル・チリンギート』などによると、市役所は騒音のデシベル数が許容値を上回っていることを警告。レアル・マドリーも対策を講じ、さらに2025年3月までに予定されてたコンサートを中止していた。しかしその後、近隣の住民団体「ベルナベウ被害住民協会」がクラブを相手取って訴訟を起こしている。 そして『The Athletic』によると、レアル・マドリーのホセ・アンヘル・サンチェスCEOらが29日に出廷。2時間以上に及ぶ証言の中で、責任はコンサートの主催者にあると主張し、市の規制に違反しないようにコンサートを開催する責任は自分たちにはないと訴えたようだ。 なお10月中旬、ここ数カ月で開催された11回のコンサートの主催者は、騒音制限に違反したとして地元当局から合計80万1000ユーロ(約1億3000万円)の罰金処分を課されている。この件についてレアル・マドリー側は、罰金は関係するアーティストのプロモーターに対して課されたものだと主張しているという。そして最後に、今後のコンサート開催に関してグランド周辺の家を含む必要なすべての補完的な防音工事を実施すると述べたと伝えられている。 スタジアムのあるチャマルティン地区の住人は、コンサートの度に市の騒音規制に違反し、イベントは深夜まで続いたと主張。さらに、ファンがスタジアム周辺で放尿や嘔吐する姿を多数目撃したと訴えている。また「ベルナベウ被害住民協会」は、レアル・マドリーが2001年以降、適切な許可無くイベントを運営してきたと主張しており、クラブ側は断固としてこれを否定している。訴訟は現在も進行中であるようだ。