内田理央が“稀代の悪女”に 中山七里のサイコサスペンス『嗤う淑女』連続ドラマ化
内田理央が主演を務める連続ドラマ『嗤う淑女』が、7月27日より東海テレビ・フジテレビ系の土ドラ枠で放送されることが決定した。 【写真】“稀代の悪女”役に挑むノースリーブ姿の内田理央 本作は、ベストセラー作家・中山七里による累計発行部数18万部突破の人気シリーズ『嗤う淑女』を連続ドラマ化するサイコサスペンス。 野々宮恭子は、美貌の従妹、蒲生美智留と、ついに再会してしまう。中学時代、ある“殺人にまつわる過去”を美智留と共有してしまった恭子は17年間、美智留から逃げ続けていただ。美智留は恭子の勤める会社を乗っ取り、人生に悩める人々へのコンサルタント業を始める。名誉、金、承認欲求、届かぬ愛……人々の欲望を残酷に操り次々に破滅へと堕としていく悪魔のような女、美智留。共犯者としてがんじがらめにされた恭子は、やがて美智留を崇拝するようになり……。美智留に絡み取られた恭子の運命とは。 主演の内田が演じるのは、人生に関する全てのことのコンサルタント業務をしている“稀代の悪女”蒲生美智留。中学時代、母親が失踪し、古い団地で父親と暮らすが、過酷な虐待を受けていた。そんな中、従妹の恭子の中学校へと転校してきた美智留は、恭子と共謀して……。美貌と、天才的な話術をあわせ持ち、人々に自分を信頼させ意のままに操る。相談者の悩みを聞きつつ、心の奥底に潜む欲望を巧みに刺激し最悪の破滅へと導いていく美智留の、その先にあるものとは。 脚本を手がけるのは、『リコカツ』(TBS系)、『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)の泉澤陽子と『スカム』(MBS/TBS)、『ホームルーム』(MBS/TBS)の継田淳。演出は、『リカ』(東海テレビ・フジテレビ系)の松木創らが担当する。 【コメント】 ●内田理央 稀代の悪女・蒲生美智留という魅力的な女性を演じることができて光栄であるとともに、プレッシャーを感じております! お話をいただいた時は、私で大丈夫ですか?とつい言ってしまいました(笑) しかし、原作を読ませていただいてすごく面白くて、不安よりも楽しみとワクワクでいっぱいです! 人間の欲望を操って地獄に落とす彼女の想いや目的がどういったものなのか、ハラハラドキドキしてもらえ たら嬉しいです! ●原作者:中山七里 当初、版元からのリクエスト内容は「悪女ものを書いてほしい」のひと言だった(僕へのオファーはこういうケースがほとんどである)。これまでの人生で悪女なるものに出逢ったことなど皆無だったので、いつも以 上に想像力を駆使した覚えがある。自分としては、犯罪に対する動機らしい動機もなく、ただ純粋な悪意の象徴として蒲生美智留を造形したつもりだ。しばし他人の不幸を高みから見物していただきたい。 ●河角直樹プロデューサー(東海テレビ) この社会で日々を平穏無事に過ごしている皆様。時々、今ある全て投げ出して、欲望に身を委ね、暴走してみたくなることはありませんか(私はあります)。そんな視聴者の皆様に、土ドラ「嗤う淑女」を観て、恐怖と戦慄による心のデトックスをしていただければと思います。 本作の主人公・蒲生美智留は、悩める人々の心の闇を解放し、欲望を肯定します。それにより人は社会的規範から逸脱し、罪を重ね転落して行きます。その様は本物の恐怖に満ちているのですが、不思議なことに、当事者たちは美智留を恨まず、むしろ賞賛するのです。それは、平穏な日常ではそうそう味わうことのできない、全て吹っ切った転落の開放感を満喫したからかもしれません。そんな、現実の価値観の転覆した恐ろしい世界を司る美智留を演じていただくのは、内田理央さん。この強力なキャラクターをどう実在化していただけるのか、楽しみでなりません。また中山七里先生原作ならではの、意外性とどんでん返しに満ちたス トーリーも是非楽しんでいただければと思います。“努力、勝利”のスポーティな興奮とは真逆の“堕ちていく快感”に身を委ね、スッキリ日常に帰還していただければ幸いです。 ●高橋眞智子プロデューサー(共同テレビ) 原作を初めて読んだ時に、蒲生美智留の巧みな話術に自分も“ちょっとだけ騙されてみたい”、と興味が湧いたのを今でも鮮明に覚えています。そんな魅力的な主人公を内田理央さんに演じていただけること、そしてその美智留と個性溢れるゲストの方々との刺激的な会話が、この番組の見どころにもなっていくはずです。この夏! 土曜日の夜は、悪女の発言に翻弄されながら、登場人物たちが皆、人生の敷かれたレールから踏み外れていく姿を、視聴者の皆さまにも楽しんでいただけたらと思います。
リアルサウンド編集部