【高校野球】花巻東が10年ぶり春の東北王者…簗田蒼汰のサヨナラ打でタイブレークの熱戦制す
◆春季高校野球東北大会▽決勝 花巻東(岩手)3―2弘前学院聖愛(青森)(延長10回タイブレーク、18日・石巻市民) タイブレークまでもつれ込んだ熱戦を制した花巻東が、10年ぶり2度目の優勝を飾った。1点を追う8回、途中出場の2番・山崎力二塁手(2年)の投前スクイズが野選を誘って同点。タイブレーク方式となった延長10回表に1点をリードされたが、その裏に再び野選で2―2に追いつくと、続く2死一、三塁から1番・簗田(やなた)蒼汰一塁手(3年)が左前適時打を放ち、サヨナラ勝ちした。投げては先発右腕の金野快投手(2年)が7回途中まで投げ、4安打7奪三振無失点の力投で試合を作った。簗田は「これまで迷惑をかけていたので、とにかく(チームが)勝てるように頑張った。夏に向けて接戦を経験できたのはよかった」と胸を張った。佐々木洋監督は試合後、すぐに選手を集めてミーティングを行い、「夏に向かって切り替えていこう、と話していた」。春の東北の頂点に立った自信を胸に、2年連続の夏の甲子園出場へ気を引き締めていく。
報知新聞社