恐竜をほうふつとさせるダイナミックなフォルム、宮崎県・小丸川に架かる「尾鈴橋」が九州の選奨土木遺産に
宮崎県の日向市と木城町を隔てた小丸川に架かる「尾鈴橋」が、戦後復興期を代表する貴重な遺産として「九州の選奨土木遺産」に認定された。県内では9例目の認定となる。 【動画】石造りの傑作・国宝「通潤橋」を映像と3Dで
同遺産は、歴史的な土木構造物を顕彰する目的に公益社団法人・土木学会(東京)が毎年度認定している。尾鈴橋の認定は昨年11月18日付。
同学会の発表や橋を管理する県によると、主要地方道東郷西都線に架かる尾鈴橋は、橋長110・6メートル、幅員4・5メートル。小丸川の松尾ダムの設置に伴って建設が進められ、1950年に完成した。
恐竜をほうふつとさせるダイナミックなフォルムが特徴。戦後初めて支間長が100メートルに達した橋で、同橋の架設工法が以降の国内の標準的なアーチ架設工法となった点などが評価された。
県道路保全課は今後、認定により贈られた銘板を橋に設置するとし、「良好な保存状態を維持して尾鈴橋をPRしていきたい」としている。