大阪駅「ルクアイーレ」2日グランドオープン ── メーンターゲットは30~40代前半
JR大阪駅ビル内の百貨店「JR大阪三越伊勢丹」を改装した新しい商業施設「LUCUA 1100(ルクアイーレ)」(西館)が2日にグランドオープンを迎える。運営主体となる「JR西日本SC開発」によると、「LUCUA 1100」は集客力や話題性の高い専門店と百貨店の売場づくりの強みを再構築した「isetan(イセタン)」を融合させた施設で、テイストの異なるさまざまなジャンルを組み合わせ新たな価値を提供するという。専門店の「セン(1000)」と百貨店の「ヒャク(100)」を掛け合わせたネーミングだが、個性あふれる150の専門店と8つの「isetan」ショップが集結し国内最大級の駅型商業施設に。隣接する東館「LUCUA」と一体運営で巻き返しを図る。
メーンターゲットは30~40代前半の男女
3月31日に報道関係者向けの内覧会が行われ、注目の中身が公開された。「LUCUA 1100」(大阪市北区梅田)は、地上10階、地下2階。地下2階(バルチカ)から地上9階ショッピングフロア、10階ダイニングで、店舗面積は3万3千平方メートル。東館と西館を合わせた「LUCUA osaka」全体としての店舗面積は約5万3千平方メートル、これは国内最大級だという。 メインターゲットは30代~40代前半のファッションが好きな女性と男性だ。サブターゲットは20代半ば~30代前半の同じくファッション好きの女性と男性、さらに10代後半~20代前半の男女、駅を利用する幅広い男女をも巻き込む。また「LUCUA osaka」としては初年度売上目標770億円、入店客数7000万人を目指す。
全国初出店28・西日本初出店33・関西初出店10店
「ちょっと見たことがないような、異ジャンル同士を組み合わせ、さまざまな商品やショップ同士のギャップ、コントラストを融合させた新しい価値を提案する施設です。駅を利用している忙しいお客さまにも利用いただける充実した品揃え、専門店と百貨店のまじわりや、最先端のファッションからデパ地下まで、幅広い世代、多様なニーズに対応し、いろんなまじわりが楽しめるようになっています」(ルクアイーレ・スタッフ) 店舗構成を見ると、全国初出店が28店、西日本初出店が33店、関西初出店が10店、大阪初出店が11店、梅田初出店が22店など、フレッシュな店舗ばかりで、話題性の高い店を集めている。中核は伊勢丹の強みを生かした全国初のショップ「isetan」。ファッションなどの8店舗で「編集力、上質で深みのある品揃え」が売りだ。西日本初でカフェなどを併設するライフスタイル提案型書店「梅田 蔦屋書店」は1カ月ほど遅れて5月8日にオープンする。 また、「ルクアイーレ」と「ルクア」は8つのフロアでつながり、「ルクアと一緒になることで大きな集客力を生む」(JR西日本SC開発の山口正人社長)としている。