生徒の水筒にアルコール消毒混入 昨年10月、佐賀市の中学 佐賀県内の学校で本年度2件確認
佐賀市内の中学校で昨年10月、生徒の水筒に消毒用アルコールが入れられていたことが18日、分かった。生徒は中の飲み物を口にしたものの、吐き出して健康被害は確認されなかった。佐賀県教育委員会によると、本年度に県内の学校で同様の事例が2件確認されている。 同校によると、昨年10月下旬、生徒が学校に持参していた水筒を帰宅した後に飲もうとしたところ、味や臭いに違和感を覚えて飲み込まずに吐き出した。保護者が同校や警察に相談し、発覚した。水筒の中には同校が教室などに備えている消毒用アルコールが混入していた。誰が中に入れたかは特定されていない。 同校は全校集会を通じて生徒に注意喚起し、消毒用アルコールを給食の時間だけ教室に持ち込むようにするなど対策を講じた。同校は「絶対に起こしてはいけないこと。最近起きた(東京の小学校の)事案を踏まえ、改めて再発防止を徹底する」とする。 県生徒支援室によると、本年度は県内2市町の2校で同様の事案を確認している。学校名や所在地などは公表していない。「事案が起きたことは非常に残念。連携して再発防止に努める」としている。 東京都杉並区の小学校で2月中旬以降、児童の水筒に塩素系とみられる液体などが入れられる事例が相次いで起きている。(上田遊知)
上田遊知