他球団から「対戦したくない」 復活した阪神の左腕に「球の質が違う」驚嘆が
同学年に多い好サウスポー
高橋と東は1995年生まれの同学年。この世代は楽天で通算236セーブをマークし、今季からメジャーに挑戦した松井裕樹(パドレス)、現役ドラフトで阪神に移籍した昨季12勝2敗、防御率2.26と大ブレークして38年ぶりの日本一に貢献した大竹耕太郎、ヤクルトのリリーバーとして活躍している田口麗斗と左腕の好投手が多い。 同学年の選手たちは特別な存在だ。高橋は常葉橘高で2年夏に甲子園出場。快速球左腕としてスカウト陣の評価は高く、プロ志望届を提出したが指名漏れに。「行けないかな? とは思いましたが、(同じ静岡県の聖隷クリストファー高の)翔太(鈴木翔太)が中日に1位指名され、そんなに差があるのかと思って、そこは悔しかったです」と週刊ベースボールの取材で振り返っている。 悔しさをバネに亜大に進学すると、球速が150キロを超えて大学球界を代表する左腕に。このときもチームメートで同学年の186センチ右腕・嘉陽宗一郎とエースの座を争い、「いつも自分の前には嘉陽がいた。負けたくない」と発奮材料にしていた。 ペナントレースは終盤に入った。残された試合数を考えると、登板機会は多くない。ただ、高橋が投げると球場が独特の雰囲気に包まれる。長いリハビリを経て、優勝争いの中で先発登板できることは選手冥利に尽きるだろう。逆転優勝でリーグ連覇へ。可能性がある限り戦い続ける。 写真=BBM
週刊ベースボール