パーシング・スクエア、米ファンドに250億ドル調達目指す-NY上場へ
(ブルームバーグ): ビル・アックマン氏のパーシング・スクエアは、米国の個人投資家の関心を集めると予想されるクローズドエンド型ファンドで250億ドル(約3兆9000億円)の資金調達を目指している。これにより、手数料収入につながるファンドの運用資産は2倍になる見込みだと、事情に詳しい関係者が明らかにした。
パーシング・スクエアUSAとして知られるこのファンドは、ニューヨーク証券取引所に上場する計画を申請しており、資金調達は計画中の新規株式公開(IPO)に先立って運用会社の収益を大幅に拡大することになると、関係者が匿名を条件に語った。申請書類によると、パーシングは同ファンドで2%の管理手数料を課す予定だが、最初の12カ月間は免除される。インセンティブ報酬(キャリー)はない。
パーシング・スクエアは3日、株式の10%を売却したことを発表。予想される運用資産増加が寄与し、同社の評価額は105億ドルとなった。パーシング・スクエアは米ファンドのほかに、約150億ドルの資産を持つ欧州のクローズドエンド型ファンド、パーシング・スクエア・ホールディングスおよび複数の他のファンドを保有している
パーシング・スクエア、株式公開に先立ち10%売却-10億5000万ドル
米国のファンドは、個人投資家だけでなく機関投資家も呼び込む可能性がある。例えば、欧州のクローズドエンド型ファンドの保有者リストにはブラックロックが名を連ねている。
パーシングのファンドは利益の取り分であるキャリーを課さないため、手数料関連収益の予測がしやすい。すでに上場しているオルタナティブ資産運用会社であるアレス・マネジメントの時価総額は約424億ドルで、3月31日までの12カ月間の手数料収益に対する倍率は35.3倍。
原題:Ackman’s Pershing Square Targets $25 Billion for US Fund (1)(抜粋)
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Gillian Tan