大迫傑 2時間11分44秒で13位、パリ五輪約4か月前に起伏あるボストンマラソンに出走
◆ボストンマラソン(15日、米国) 陸上のマラソン男子でパリ五輪代表の大迫傑(ナイキ)が2時間11分14秒(速報値)で13位だった。 今大会は、五輪のシュミレーションという位置づけもあった。パリの舞台は起伏が激しく「五輪史上最も困難」とも言われる。「リズムをうまくつかむという点では、パリ(五輪)に近いところもあるんじゃないかな」。7年前に初マラソンに臨んだ思い出のレースでもあり「シンプルに楽しみたい。もう一回走りたいなと思って決めたレースなので、まずは最後まで走りきる」と素直な気持ちも語っていた。 大迫は昨年10月、五輪代表が2人決まったマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で3位。その後の選考レースで日本陸連の設定記録を破る選手が現れなかったため、3枠目に内定した。約4か月前となる今大会に出場することなどから、実際に内定を受けるのか動向が注目されていたが、3月4日に自身のYouTubeチャンネルで、パリ五輪も「出場する予定です」と宣言した。 ボストンを3度走った日本陸連の瀬古利彦ロードコミッションリーダーは「コースは下りがすごくて、足に残ります」と心配していたが、大迫は「あまり間の短さは考えずにやっています」ときっぱり。大迫流の調整で、3度目の五輪舞台に臨む。
報知新聞社