早大 “打倒・京産大”誓い確かな自信で果たした1年前の雪辱 5大会ぶり17度目の頂点目指し王者・帝京大へ立ち向かう
「ラグビー・全国大学選手権・準決勝、早大31-19京産大」(2日、国立競技場) 2試合が行われ、前半の4トライで主導権を握った早大(関東対抗戦1位)が、京産大(関西2位)に31-19で勝利。2大会ぶりの決勝進出で、5大会ぶり17度目の大学日本一を目指す。京産大は4年連続の4強敗退となった。前回大会の決勝と同じカードとなったもう1試合は、帝京大(関東対抗戦2位)が明大(同3位)を34-26で破り、4連覇と13度目優勝に王手をかけた。決勝は13日に秩父宮ラグビー場で行われる。 【写真】ユニホームが破れちゃいそう それでも止まらずトライを決めた早大選手 1年前の雪辱を果たし、決勝の舞台にたどり着いた。前回大会の準々決勝で28-65と大敗し苦杯をなめた、因縁の京産大を試合開始から圧倒。主将のフッカー佐藤健次(4年)は「やり返したい気持ちがずっとあった。去年の4年生のおかげで、今日の勝利があると思う」と喜んだ。 昨年は京産大の強力FW陣に押しこまれ、スクラムやモールで圧倒された。ただ、この日は序盤からスクラムで優位に立ち、昨年との違いを見せたワセダ・フィフティーン。前半だけで4トライを奪って主導権を握った。大田尾監督も「スクラムを非常によく組んでくれた。前半うまくいった要因」とたたえた。 “打倒・京産大”へ、先月上旬ごろからウエート場に複数の写真を貼られた。全て京産大に破れた後、選手たちが号泣しているものだ。「フィジカルバトルで負けたので、ウエートでこのときを思い出して、もっと頑張ろうと」と佐藤主将。準決勝での再戦を前に「今年は逆に全部ドミネート(支配)する」と、確かな自信を持って望めたことが勝因のひとつと胸を張った。 リベンジを果たし、次なる相手は大会3連覇中の王者・帝京大だ。2大会前の決勝では11トライを奪われ、73-20で大敗を喫している。73失点、53点差は、ともに決勝戦では史上最多という屈辱を味わった。それでも、チームを引っ張る佐藤は頂点しか見据えていない。「優勝と準優勝は雲泥の差だと思っている。優勝できるマインドを持っていれば、絶対に勝てる」とキッパリ。大学日本一になった時だけ歌うことが許される「荒ぶる」を5大会ぶりに、秩父宮で響かせる。