１回、オースティンに同点３ランを浴びる大竹（撮影・金田祐二）

　「ＤｅＮＡ１０－４阪神」（３日、横浜スタジアム） 　８連勝中だった阪神にとってはまさかの敗戦となった。初回、森下が左翼席に９号２ランを放ち、１９８５年のバース以来となる球団歴代２位タイの９試合連続打点。続く佐藤輝も右翼席に７号ソロ。幸先よく先制したが、直後に大竹がオースティンに同点３ランを被弾。１点を勝ち越して迎えた六回にも大竹はオースティンに同点ソロを被弾。七回から登板した岩貞が決勝打を浴び、守備の乱れも重なって１０失点という敗戦になった。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は大竹が浴びたオースティンの本塁打について「打たれるべくして打たれた」と指摘した。 【写真】オースティンに２被弾のバッテリー　投手交代を告げる岡田監督の表情が険しすぎ 　　◇　　◇ 　大竹はオースティンに初回と六回に本塁打を打たれた。甘いコースのボールだ。安易とは言わないけど打たれるべくして打たれたということ。初回は初球、六回は３ボール１ストライクというカウント。バットを強く振れるカウントというのがあるが、初回と六回はそのカウントだった。 　大竹の場合、右打者のアウトローをもう少し使ってみてはどうか。右打者に対して外角低めをうまく使えれば投球の幅も広がる。今後のことを考えても、もう一回見直してみるのもいいと思う。 　打線は３、４番の状態がいい。１、２番も打っているし、彼らが打っている時は点が入る。打線は心配ないだろうが、下位で気になることもあった。例えば８番の坂本。四回１死一、二塁の場面で１ボール２ストライクからライトフライに倒れた。打てる球を簡単に見逃しているようにも見えた。追い込まれたら、どんな打者でも打つのは難しいもの。積極的にいくべき時もある。上位が好調なだけに、下位が打てばさらに阪神の得点力が上がるのは間違いない。 　阪神は連勝が８で止まってしまったけど、大事なのは明日以降の戦いだろう。反省すべきところは、しっかりとして、気持ちを切り替えることも重要だ。混セは続いているし、明日以降に連勝するぐらいの気持ちで臨めばいいと思う。