従業員に代わりテキパキ動き、皿を片づけ…韓国のサービングロボット、増える活躍の機会
【06月13日 KOREA WAVE】バイキングに行くと、空の皿がテーブルにたまることがある。韓国のプレミアムビュッフェ「グルメスクエア」はサービングロボット「イリオン」を活用し、これを減らした。 テーブルにある呼び出しベルボタンを押すと、イリオンが近づいてくる。客が皿をイリオンに載せて出発ボタンを押せば、イリオンが周辺の人や障害物を避けながら皿を持っていく。 高い人件費と高齢化などにより、サービングロボット市場は拡大の一途をたどっている。統計庁と韓国農村経済研究院によると、国内に普及したサービングロボットは、2021年の3000台から昨年は1万1000台と、2年間で3倍以上急増した。こうした中で「イリオン」を開発した自律型ロボットスタートアップポラリスリディが150億ウォン規模のシリーズB投資を誘致した。 2018年設立の「Polaris3D」がサービングロボット「イリオン」を発売したのは2022年だ。これに先立ち、人工知能(AI)ベースのロボット自動運転ソリューション「ケプラー」を開発した。会社は、大部分のロボット企業がロボット応用プログラムを開発するためにオープンソース運営体制ROS(Robot Operating System)を使用する一方、ROSの問題を改善するためにケプラーを独自開発した。 投資家はケプラーによってサービングロボット「イリオン」の生産原価を大幅に下げたことに注目した。性能を高めるために高価な部品を入れる代わりに、ケプラーを通じて性能を高め、原価を50%以上削減したという。 現代技術投資のチョン・ヒョンウク首席チーム長は「ソフトウェア開発能力が不足すれば、ロボットの性能を高めるのに高価な部品が必要となり、原価が上がる。Polaris3Dは低スペックの部品を使ってもソフトウェア(ケプラー)によって性能を上げて原価を下げる。業界では後発組だが、イリオンを成功している」とみる。 2022年12月に発売されたイリオンは、これまで130台ほど売れた。昨年の売り上げは10億ウォン(1ウォン=約0.11円)で、前年比400%増えた。同社によると、今年の予想売り上げは約40億ウォンだ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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