【川村壱馬】が一流クリエイターと語る!『超東京拡張展』座談会
川村さんモチーフのLUPUS
――川村さんをモチーフにしたLUPUSですが、どんなキャラクターでしょうか? 川村:僕からいい部分を抜粋してもらったキャラクターといいますか(笑)。一匹狼な感じに見えますが、すごく仲間思いな一面があるところもいいんですよね。主人公感があるキャラクターだなって思っています。 ――そんなLUPUSをしらび先生はどう描こうと考えられたんでしょうか? しらび:とにかく格好良く描こうっていうことを第一に考えました。川村さんご自身の雰囲気と合わせて、今話されていた主人公感をどうイラストに落とし込むかっていうのは苦労したところだったと思います。 タスクオーナ:メッチャ描き直していましたよね。「格好良さが届かない」ってずっと言ってて(笑)。 しらび:完成直前までいったものの、どうしても納得いかずに最初から描き直したということもあって。例えば立ち姿も最初は正面から見て斜めを向いて立つ感じで描いていたんです。でも主人公は格好良く前を向くべきだと考えまして今のような構図になりました。 川村:LUPUSの雰囲気や匂いまでが伝わってきそうな感じがするのが本当にすごいなって思っています。とにかく美しすぎて、初めて見たときは「マジでヤバいな」って思いました(笑)。語彙力を失う素敵さです。 しらび:ありがとうございます。 ――タスクオーナ先生が担当されたClaude≠日髙竜太は、どのように描きましたか? タスクオーナ:私は小説の『BATTLE OF TOKYO』から受けたClaudeの印象に重きをおいて描かせてもらいました。現在のJIGGYBOYSにいるClaudeの姿が日髙さんのイメージと重なるところがあったので、その印象は大事にしつつ明るく元気に、逆に過去にブルーシールドという組織の尖兵だった時代のClaudeは暗く描いて対比させました。物語性が感じられると嬉しいです。 しらび:掴んだ特徴をキャラクターに落とし込むのが本当に上手いんですよね。 森井:首の辺りのバキバキの筋肉がすごくいいんです。細かいところの特徴がよく捉えられているなって思いました。 川村:僕が知っている竜太君が、そのまま二次元になった姿が描かれているとしか思えなくて衝撃的でした。キャラクターへの落とし込み方が半端じゃなくて、本当にすごいとしか言いようがないです。 タスクオーナ:嬉しいです。ありがとうございます。 ――やはり実在の人をキャラクターに落とし込むのって難しかったりするんでしょうか? タスクオーナ:そこが一番苦労したところですね。とにかく描いても描いても「違う」「こんな表情じゃない」ってなってしまって。 しらび:似せるだけじゃだめなんですよ。川村さんもそうなんですが、LDHの皆さんの持っている特別なオーラというか空気感というか、そういったものまでイラストに落とし込んでいかないといけないので。でも他のクリエイターたちのイラストを見てみると、どなたもそれぞれ特徴を掴んでいて、すごく上手に描かれているんですよね。 タスクオーナ:自分は元のメンバーさんを知っているっていうアドバンテージがあったんですが、例えば森井さんなんかはLDHを知ったのはこの仕事からなんですよ。それであのイラストを描けるっていうのは本当にすごいなって思いました。