「キリエのうた」より、アイナ・ジ・エンド。(c)2023 Kyrie Film Band

第47回日本アカデミー賞の新人俳優賞に選ばれたアイナ・ジ・エンド、桜田ひより、原菜乃華、福原遥が、本日3月8日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた授賞式に出席した。 【画像】福原遥は「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」に出演した 同賞は、原則として映画初出演でなくても、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優に与えられる。プレゼンターは、前年「ある男」で最優秀主演男優賞に輝いた妻夫木聡が担当した。 ■ アイナ・ジ・エンド 岩井俊二監督作「キリエのうた」で、歌うことでしか声を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエを演じた。アイナは「私の心はいつもヒリヒリしていたけど、『キリエのうた』で“生きていていいんだ”って岩井俊二さんに教えていただきました」とコメントする。 ■ 桜田ひより 「交換ウソ日記」の桜田は、同作で共演した高橋文哉とともに受賞。彼女は「この世界に入って16年で、ここからがスタート。これからも1つひとつ丁寧に向き合って生きていこうと思います」と挨拶した。 ■ 原菜乃華 オーディションで役を勝ち取った「ミステリと言う勿れ」で、観客に鮮烈な印象を残した原。彼女は「夢のようです。もともとこの作品の一ファンだったので、撮影中は『自分なんかでいいのかな』という思いがありましたが、たくさんの支えがあってなんとか演じ切ることができました」とキャスト・スタッフに感謝する。 ■ 福原遥 福原は、戦時中の日本にタイムスリップする女子高校生を演じた「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」での受賞。「小さな頃からずっとそばで支えて応援してくれた、大好きな祖母が先日亡くなりました。アカデミー賞の場に立つことを祖母と夢見ていたので、他界する前に報告ができてよかったです」と胸の内を明かした。 なお新人俳優賞には「レジェンド＆バタフライ」の市川染五郎、「怪物」の黒川想矢と柊木陽太、「交換ウソ日記」の高橋文哉も選出された。映画ナタリーでは、授賞式の模様を引き続きレポートする。 ■ 第47回日本アカデミー賞 新人俳優賞 アイナ・ジ・エンド「キリエのうた」 桜田ひより「交換ウソ日記」 原菜乃華「ミステリと言う勿れ」 福原遥「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 市川染五郎「レジェンド＆バタフライ」 黒川想矢「怪物」 高橋文哉「交換ウソ日記」 柊木陽太「怪物」 ※原則として映画初出演でなくても、主演・助演クラスの大役を演じ、印象を与えた俳優が対象