[懐かし名車旧車] ニッサン初代シルビア(CSP311)「女神にふさわしい美麗ボディ」ハンドメイドから生まれた奇跡のクーペ
何よりも佇まいが雄弁にその価値を表現している名車。生産554台、孤高の元祖国産スペシャリティ
とはいえ、シルビアのスタイリングの存在感はやはり比類なきもので、元祖2ドアクーペのスペシャリティカーとして大きな注目を集めたほか、遠く海外のメディアからもそのルックスを高評価する声が聞こえてくるほどではあった。にもかかわらず、この初代シルビアがその5年間のモデルライフの間に生産されたのはわずかに554台。 その生産工程からも導かれる必然とはいえ、2人乗りの2ドアクーペに、当時の上級サルーンであったセドリックカスタム6よりもさらに20万円も高価な120万円という車両価格設定が、販売の面でもシルビアを孤高の存在にしてしまったのかもしれない。 ◆主要諸元 ●全長×全幅×全高:3,985×1,510×1,275(mm) ● ホイールベース:2,280mm ●トレッド(前/ 後):1,270/1198mm ●車両重量:980kg ●エンジン:R型(直4OHV SUツインキャブ)1,595cc ●最高出力:66kW(90ps)/6,000rpm ●最大トルク:132Nm(13.5kgm)/4,000rpm ●サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/半浮動リーフリジッド ●ブレーキ(前/後):ディスク/ドラム ●タイヤ(前/後):5.60-14-4PR(前後とも)
────────── ●文:月刊自家用車編集部 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
月刊自家用車編集部