【大学野球】広島が1位指名を公表した明大・宗山塁 ドラフト史を塗り替えるだけの魅力
この日は広島・苑田聡彦スカウト部顧問と、明大担当である尾形佳紀スカウトが、神宮のネット裏で視察した。複数球団による1位入札は、ほぼ確実な情勢である。苑田スカウト部顧問は「会社には昨年からずっと(1位入札と)言っていました。(抽選は)こればかりは、どうなるか分からない。クジで当たった球団は、故障も少ないですし、10~15年はショートを守れる。白い鉢巻をして、近くの神社に、お祈りに行こうかと思います」と、真剣な表情で話した。 「20年に一人の遊撃手」をめぐり、2024年は年明け早々から「宗山ドラフト」と言われてきた。1位競合の過去最多は1989年の新日鉄堺・野茂英雄、1990年の亜大・小池秀郎の8球団。野手の最多は95年のPL学園高・福留孝介、2017年の早実・清宮幸太郎の7球団。大学生野手では79年の早大・岡田彰布の6球団が最多だ。宗山には、ドラフト史を塗り替えるだけの魅力が詰まっている。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール