田口淳之介被告、土下座より小嶺被告との別離が急務?
大麻取締法違反の罪で逮捕され、5日に起訴されたアイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー・田口淳之介被告と女優の小嶺麗奈被告が7日、それぞれ保証金300万円を納付し、勾留されていた東京都江東区の警視庁東京湾岸署から保釈された。2人は別々の出口から外に出たが、報道陣の前で土下座した田口被告について、「やりすぎでは?」「大麻で頭がおかしくなったのか」など、ネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。
土下座パフォーマンスに否定的な声が続出
午後7時20分過ぎ、湾岸署の正面玄関に姿を表した田口被告は、黒いスーツ、黒いネクタイ姿で、神妙な面持ち。約100人の報道陣の前で、カメラのフラッシュを浴びながらもほとんど瞬きせず、声を張り上げて謝罪の言葉を述べると、地面に額をこすりつけるように15秒ほど土下座した。 その様子が報じられると、ネット上にはさまざまな意見が噴出。「(土下座謝罪は)現時点での彼の本音の現れなのだろう」と理解を示す声もある一方で、「芝居がかっていてわざとらしい」「ライブのときの挨拶みたいな口調だった」など、土下座したことが心からの謝罪の意を伝えたというよりも、大げさなパフォーマンスとして捉えられ、むしろ逆効果になった面が見受けられる。
芸能活動復帰には高いハードルが
「田口被告は勾留中、保釈時に押しかけてくるであろうマスコミの前でいかに謝罪するか考えていたはずで、その結論があの土下座謝罪だったのでしょう。しかし土下座は一歩間違えると反感を買います。近年では不祥事を起こした企業の経営陣が会見でとりあえず土下座して見せたり、政治家が選挙で土下座しながら投票をお願いしたり、そういったこともあって、反省の意を表明するというよりは、なりふり構わぬ自己保身のパフォーマンスというイメージを抱く人も多くなってきました。報道陣の前ではなく、関係者や支援者へのお詫びなど、誰も見ていないところで土下座するならまだいいのですが」と話すのは、スポーツ紙の50代男性記者。 結果論になってしまうが、報道陣の前では土下座ではなく深々と頭を下げるだけにとどめ、落ち着いた口調で反省の言葉を述べたほうが気持ちが伝わったかもしれない。本人としては必死だったのだろうが、それもこれも今後の更生にすべてがかかる。 「保釈後は、口裏合わせなど証拠隠滅を防ぐためにも別々に生活し、連絡を取り合うこともできませんが、これを機に頭を冷やし、きれいに別れたほうがお互いの更生のために良いのではと思います。『しばらく芸能活動を休止』するという本人の言葉ですが、小嶺被告との関係が清算できないようならいつまでも事件のイメージを引きずりますし、おっかなくてどこも使ってくれないのでは」と危惧するのは、民放放送局の40代男性プロデューサーだ。 まだ裁判も始まっていない段階で更生云々の話題は早いかもしれないが、とにかく小嶺被告とはいったん区切りをつけて距離を置くしかないだろう。そのほうが土下座より説得力がありそうだ。ネット上の意見を見てみると、田口被告をいまなお応援している熱心なファンも少なくない。そうしたファンのためにもこれから始まる裁判に真摯に臨み、そして更生の第一歩を踏み出して欲しい。 (文・志和浩司)