焚き火料理の裏技も実践! 通の「焚き火技」をマスターできる「焚き火検定」に参加してきた【後編】
キャンプの醍醐味ともいえる「焚き火」。焚き火は木を燃やすというシンプルなものですが、「上手な焚き火」をするためには、いろいろと知識が必要です。そんな基礎から通の技までをしっかりマスターできるのが、日本焚き火協会主催の「焚き火検定」。後編ではこちらの検定の、午後の部の様子をレポートします。 【写真】正しい焚き火の楽しみ方とこっそり教える裏技を見る(全17枚)
午後の部は「着火剤を使った火起こし」から
お昼ごはんを食べたら、午後の部がスタート。 焚き火も消えてしまったので、今度は「着火剤を使った火起こし」の講習に入ります。同時に、おすすめの薪の組み方や、燃やすときのコツを教えてもらいました。 「薪は内側の赤身の方が水分が少ないので、組むときはなるべくこうやって、皮を外側にしてあげるとより早く炎が上がりますよ」といったお役立ち情報をはさみながら実演してくれる猪野さん。 着火剤にもいろいろ種類があるようで、なかでも猪野さんがおすすめしてくれたのはジェルタイプ。よく燃えて保管方法も楽なのだそうで、つけるときのポイントを交えつつ解説してくれます。
火吹き棒は〝使いどき〟が肝心!
教えてもらったやり方で薪を組んで火をつけたら、つぎは手作り火吹き棒のワークショップです。竹に穴を開けて、やすりで磨いて作っていきます。 作り終わったらさっそく吹いてみたいところですが、焚き火マイスターの猪野さんがいうには、火がついたばかりの時に使うのはNGなんだとか。 「みなさん間違えやすいのですが、火起こしした時に吹くのは逆効果なんです。火がついたばかりの時に吹くと、焚き火のときに必要な熱を下げてしまうので、よくないんですね」 逆に火吹き棒が必要なのは、熾火(おきび)という状態になった時。 燃えるものがあって、熱もあるけど、酸素がない。そういう時に火吹き棒を使うと、もう一度炎が上がるのだと猪野さんは言います。 検定の最中、猪野さんはタメになる「上手な焚き火のポイント」をたくさん語ってくれるので、手持ちサイズのメモを持っていくといいと思います。うっかり燃やさないように注意してくださいね。